ローズ・イン・タイドランド

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ローズ・イン・タイドランド

解説

「ブラザーズ・グリム」のテリー・ギリアム監督が、少女の幻想的な想像力を独自の世界観で映像化。母親が急死して、元ロック・スターでジャンキーの父親と草原の中のボロ家にやってきた女の子、ジェライザ=ローズ。孤独な彼女の前に、次々と不思議なことが起こり始める……。主演のジョデル・フェルランドは人気ゲームの実写版「サイレントヒル」にも出演。父親役には「シービスケット」のジェフ・ブリッジス。

2005年製作/117分/イギリス・カナダ合作
原題:Tideland
配給:東北新社
劇場公開日:2006年7月8日

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映画レビュー

4.0お腹を押せばオナラが出るんです。しかし、ミは出なかったんでしょうか?名前がジェフ・ブリッジスというくらいですから・・・

2021年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 独特のブラックファンタジー作家ともいえるテリー・ギリアム作品。“鬼才”などと称されることが多いのですが、今作品に限っては“臭い”テリー・ギリアムと呼んでもOKです。未だ彼の監督作品を全て観てるわけではないので、何か語ろうとするとファンからの抗議が殺到しそうなのでやめておきます。

 この映画に関して言えば、主人公の少女ジェライザ=ローズを演ずるジョデル・フェルランドがいなければ成り立たない作品でした。ジャンキーの両親の元で夢見がちなのですが、天真爛漫、好奇心旺盛、純粋無垢な少女。「不思議の国のアリス」が愛読書であり、バービー人形の首4体がお友達なのです。お父さんがヤクを打つのを手伝ったり、一緒に夢の話をしたりして、かなりのお父さんっ子なのですが、実際はお父さんの実体よりも頭の中に愛着があったようでした。穴の中に落ちたときでも、彼女の頭の中は注射器でいっぱいになるくらい・・・

 「ミイラになるのって夢だなぁ」などと、お父さんは夢を叶えてしまったかのような展開となりましたが、そうなってくるとローズは一人ぼっち。ウサギの代わりにリスを追いかけて孤独じゃなくなるのかと思っていたら、ディキンスという男と友達になっちゃいました。キスばか日誌という危ない展開になるかと思えば、彼のサメ退治が中心となり、一方でミイラ化に対する幻想も打ち砕かれる。現実と妄想が交錯する中で、バービー人形に新しい脳を入れるという“生”に対する欲望も生まれてきたようでした。

 ジョデルちゃんの演技はどこまでが決められたものなのでしょう。かなりハイテンションになっていたようですが、彼女の演技は子役を超越していました。さすがにキスされるときに一瞬逃げ出しそうな表情を見せていましたが、それ以外は完璧。ラストの悲惨な状況のあと、彼らがどうなったのか知りたくなること間違いなし・・・

【2006年9月映画館にて】

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kossy

4.5おもろかった

2020年6月21日
iPhoneアプリから投稿

おもろかった

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金子和令

4.5最初から最後まで、子どもの視点で描かれる。 子どもの頃にみえている...

2018年11月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最初から最後まで、子どもの視点で描かれる。
子どもの頃にみえているもの、感じているものが、私にも確かにあったことを思い出した。
映像の美しさ、世界観ともに素晴らしかった。
特に期待もせずにみて、傑作を発掘した気分です。

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おたけ

3.5ギリアムってて気持ち悪い場面も多々あるんだけれど。面白い。妄想と現...

2018年9月13日
スマートフォンから投稿

ギリアムってて気持ち悪い場面も多々あるんだけれど。面白い。妄想と現実とか混ざりあってどんどん不安になっていく。不安ばっかりか。
まともそうな人にもらわれていく救いのあるラスト。テリーギリアム監督が好きなら。

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collectible
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