劇場公開日 2004年8月7日

「悲しい」誰も知らない Blue.さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5悲しい

2018年11月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

淡々と静かにゆっくりと進む感じが、
物語の重さを感じさせる。
実話が元になっていると思うと、
自分自身の生活がいかに幸せで
当たり前じゃないことを突きつけられる。
学校に通えて勉強できる。
運動ができて友達もできる。
家族がいてご飯が食べられる。
何より水を探すことなんてないんだから。
食料を調達してどうにか生きていこうだなんて、
兄弟を守って4人で暮らしていくことに
絶対的な責任を抱えて、
様々なことを犠牲にして、
それでも優しさと秩序を守って
生きて生きて生き抜こうとする長男と、
何があっても約束を守って、
ひっそりとあの空間だけに留まって
我慢を貫いていく子供達。
少しの光をも逃さないで
ただ純粋に未来を見つめて。
そんなことできないんだから。

氷のように枯れた瞳で
僕は大きくなっていく
なんて悲しいんだろう...

Blue.