仄暗い水の底からのレビュー・感想・評価
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この監督はホラーに向いているのか?
作品を通して感じるのは、映像の見難さ。
ホラーなので、画面を暗くしているのは判るが、何が写っているかさえ判りにくい。
暗くしているのは、セットの粗末さも隠す為だろうが、それでも
映画に出てくるセットの塗装や小道具の出来は、自主映画レベル。
ドキッとしたのは、最初のエレベータの「手」のシーンだけで、
それ以後は、怖さを感じる事は全くなかった。
しかもストーリーでも、難アリ。
監督の力量が知れるというもの…。
「クロユリ団地」も同じ程度だろうか。
最後の場面は「完全に蛇足」です。
約20年ぶりに視聴しました。 改めて観ると『あなたの知らない世界(...
約20年ぶりに視聴しました。
改めて観ると『あなたの知らない世界(昔、夏休みの昼にTV放映されていた)』を大長編にしたような作品でした。
効果音に頼りきった怖くない意味深な描写が多く、『リング』より緊張感が無かったです。
黒木瞳さん推しなら楽しめると思います。
母の選択
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。
夏だしホラー映画を見たいな、ということで見てみました。
見ている最中は気味が悪い、という感じが続きますが、話が進むごとに切なさを感じていきます。怖いというかビックリしたシーンは、エレベーターから水が噴き出すシーンぐらいかもしれません。
主人公である淑美の過去の描写もあることからか、最後の決断に対してはそこまで大きな違和感はありませんでした。ただあの貯水槽の蓋を開けてほしい気はしました。
ホラーではありますが、母子というものに軸が置かれた話でした。
三/ ˙꒳˙)/いくちゃんのママが
可哀想、管理人さんよー管理してよ!切ない、おぃれ犠牲いっち嫌いやねー(>_<。)、許せんのー、俺絶対迎えいくけん!みっちゃん!、それが勝手に産んだ俺達の使命責任やな!
品のあるホラー作品。
昨今のホラー映画であるようなワッと驚かせて怖がらせるシーンがほとんど無い為、
ホラー作品を見慣れている人にとってはやや物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、個人的にはジワジワとくる恐怖の方が品があり、かつ映画らしいので好きです。
昨今のホラー映画はそういった意味でホラー作品を見慣れている人を意識しすぎて作られているので、
怖いけど作品そのものの質は高くない作品が多い気がします。
世の中の名作と言われるホラー作品は全てシンプルさを追求しているので、
これからの作品にもそれを期待したいと思います。
そして登場人物が少ない為、非常にストーリーが分かりやすかった。
リングよりも、より日常に近い感覚で作られているので、その分現実味を感じられて怖い。
昔の作品も今と違った雰囲気の作品があったりで 見てみるのも良いなと...
昔の作品も今と違った雰囲気の作品があったりで
見てみるのも良いなと思って選びました
母子家庭の生きずらさ+ホラーとなると
気持ち的には怖いだけではなくなりますね(^_^;)
それが私は良かったです
ホラー作品として見る方だと
きっと少しパンチが欲しいと思います
日本映画はほぼ観ない
当時、タイトルに惹かれて観たけど、全く記憶になかったので改めて観てみた。
恐怖的なものは1ミリも感じなかったけど、作品中で、亡くなってしまった赤い鞄をもつ少女と郁子の姿を重ねる様な見せ方なので、観ている者に沢山の感情を抱かせる様に作られていると思う。
にしても、あんな水が各世帯に送られていると考えると、団地的な建物じゃなくても、やっぱり水道水は飲めないなと思ったw
古い団地の恐さ+水の恐さ
古い団地は恐い。最近だとクロユリ団地とか。団地って建物の管理に金をかけない場合が多くて、古くなると外観も周り地面もどんどんボロボロになっていく。草木も荒れ放題でだんだん薄暗くなり、照明も壊れてもなかなか直さない。高齢者比率が高くなり人気も減る。
そんな団地の恐さに、水の恐さが加わる。人は水に本能的な恐さを感じるが、この監督はそれをうまく引き出している。こういう本能的な恐さを引き出すのはやはり日本の監督のほうがうまい。
母子家庭の生き辛さ
離婚調停の親権争いのさなか、お財布に余裕がないためちょっと難ありの物件に引っ越す母娘。うすら暗い団地で人気がない。そのうち階上から水漏れが。ドアを開けると一面水びたし。少女が行方不明になり、父母も失踪した部屋だった…
淑美は過去に精神を患ったこともあり、仕事もない。親権争いには不利。必死で仕事を探すけれど、郁子は幼稚園のお迎えに間に合わずひとり門の外で取り残されている。次第に行方不明の少女が郁子に接触しだして…
「怖い」というより、「悲しい」作品でした。子供を育てながら働かなくてはならない現代女性の問題をが背景に盛り込まれています。自立したくても自立できない、仕事を探し出しても「子供」がいるためにおじゃんになってしまう。裕福な父親が実家に連れ帰り母親に面倒を見させるため、娘は取られてしまいそう…むしろ怪奇現象よりそちらのほうがはらはらと心配でした。
結局淑美は娘のために身を呈して少女の霊に連れ去られるのを承諾。郁子はふとしたことで昔の団地を現れ、母親の姿を見つける。「パパ再婚するから、ママと暮らしたい」とふりかえると空っぽの部屋。ひどく寂しい結末です。ハリウッドリメイクではこの寂寥感がまったくなかったです。心が痛くなりました。
ロケ地は京王線「つつじヶ丘」南口。神代団地がモデルかな?
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