理想の女(ひと)

劇場公開日:

理想の女(ひと)

解説

人気女優スカーレット・ヨハンソン主演の人間ドラマ。南イタリアの避暑地にやってきたニューヨークの上流階級夫妻ロバートとメグ。これまで夫の愛を信じてきたメグだが、夫が奔放な恋愛遍歴を重ねてきたアメリカ女性アーリーンと密会しているという噂を耳にして動揺する。オスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」を、1930年代のイタリアのセレブが集う高級避暑地を舞台に映画化。監督は「完全犯罪」のマイク・バーカー。

2004年製作/93分/イギリス・スペイン・イタリア・アメリカ・ルクセンブルク合作
原題:A Good Woman
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2005年9月10日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0いい話

2023年12月31日
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プライア

3.0これも本質は「母性」を描いた一本?

2023年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
短いスカートや投票権で、女が自由になったとは言えないのよ。

男性は女性を養う財力と、その財力を伴う家柄がことのほか重要視され、そして、女性は男性のその財力に依存して、子供(家柄の跡継ぎになる男の子)を産むこと(だけ?)が期待される…。
時代設定は1930年ということですから、まだまだ上流階級は、女性には自由のない、そんな世界だったのではないかと推測します。

そんな世界でも、実の母親としては、一時の不安や誘惑に押し負けず、本当に誠実な夫を大切にすべきことを、実の娘に教えたかったのではなかったかと思いました。評論子は。

自身は娘のいる家庭を捨てて、より資力のある男性の間を渡り歩く生活をしてきていたとしても。

有名作家の作品を原作として、女性の母性のあり方みたいなことを描いた作品も他に最近ありましたが、本作も、実の母親の実の娘を思い遣る気持ち(母性?)を描き出す作品としては、そんな作品にも劣らない一本だったと思います。評論子は。

原題の「」(よき女性)は、誠実な夫への愛を貫こうとする…と、実の娘を心から慈し
む…との両方の女性のことを指していたのではないかと、評論子は理解しました。

佳作であったと思います。

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talkie

4.0純真な感じのスカーレット・ヨハンソンは素敵だなぁと思います。アクシ...

2022年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

純真な感じのスカーレット・ヨハンソンは素敵だなぁと思います。アクションよりこういう役の方が好きだったりするのだけど。
自分の幸せを犠牲にして娘の幸せを守る、そんな愛の姿が切なかったし、それでも親として名のりでず子供の母親像を守る、そんな親心が切なかった。
ラストにはアーリンがひとりの女性の顔から母親の顔になっていて嬉しかった。
でもママも幸せになってよかった~。ラストは気持ちが救われました。

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よっしー

4.0結婚は神様が創ったジョークである!粋な金持ちじいちゃん三人衆の戯言が面白いぞ!

2021年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 原作はオスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」。新婚の金持ち夫妻と、男を手玉にとってまるでストーカーのように夫ロバートの前に現れる婦人ステラ・アーリン。ロバート(マーク・アンバース)とステラ(ヘレン・ハント)が密会を重ね、避暑地の社交界でもその噂でもちきりとなる。妻ミグ(スカーレット・ヨハンソン)は傷つき混乱するうちに、手袋屋さんで知り合ったダーリントン卿が言い寄ってくるようになる・・・といったストーリーだ。

 時代は大恐慌の1930年。ニューヨークでは失業者であふれ、その上キング・コングも大暴れする悲惨な状況。そんな世の中であってもイタリアでの社交界は全く関係なく、パーティが頻繁に行なわれる。ミグに一目惚れしたダーリントン卿と初めて会ったのも高級な手袋屋だ。ホームセンターの軍手売り場などとはまったく異質な世界なのです。金持ちの世界は理解できないなぁ~と思っていても、ストーリーはかなり面白い。コピーにもある「全てを知り尽くした女」と「何も知らない女」の対峙という構図が戯言の中にも伏線として表れ、かなり練られた脚本だったように感じました。

 途中まではスカーレット・ヨハンソンの演技も心配な部分があったのですが、夫への疑惑を持った辺りからは純真な心を見事に表現できていました。でも彼女は台詞の少ないキャラのほうが似合ってますね。そしてヘレン・ハントと、彼女にプロポーズするタビィ(トム・ウィルキンソン)の演技が素晴らしかった。おかげでスリリングな展開と清々しいラストを存分に楽しむことができました。

 もう一つの楽しみは、邦題にある「理想の女(good woman)」とは誰の誰に対する言葉なのかと色々想像できることでしょう。答えはラストまで待て!

【2006年1月映画館にて】

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kossy
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