ギャラクシー・クエスト

劇場公開日:

解説

79年から放映された人気TVシリーズ「ギャラクシー・クエスト」は、宇宙船プロテクター号の乗組員たちの活躍を描いたSFもの。放送打ち切りから20年たった今でも、コンベンション会場は熱狂的なファンで超満員だった。しかしそこへ紛れ込んでいたのは“サーミアン”と名乗るネビュラ星エイリアン。TV放映を宇宙で傍受しドキュメンタリーと勘違いした彼らは、宿敵エイリアンと戦うため力を貸して欲しいと出演者たちの元へやってきたのだ。

1999年製作/102分/アメリカ
原題:Galaxy Quest
配給:UIP
劇場公開日:2001年1月20日

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写真提供:アマナイメージズ

映画レビュー

5.0スタトレありきだけど知らんくても楽しいよ

2024年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

単純

スタートレックを弄りに弄った内容だけど、ちゃんとSF冒険活劇してくれちゃっているので鑑賞後のスッキリ感も極上。なんやかんやクルー頑張ってたやん!となる。

20年前に放送された伝説的SFドラマ、ギャラクシークエストは今でも根強いファンがいるので、かつて放送されていた時のメインキャラは今でも関連イベントに引っ張られる。ダガート艦長役のネスミスは今でもカリスマ人気だけど身勝手で他のキャスとからは総スカン。
いつものようにイベントに出演していたネスミス御一行に、黒の上下を着て怪しい歩き方をする数人が声をかけてくる。自分たちの星がピンチで助けて欲しい…、ネスミスはイベントだと勘違いし、安請負するも向かった先で宇宙に転送されてしまう。

もちろん皆さん単なる俳優さんで宇宙船に乗るとかあり得ん話なんだけど、なんだかんだ宇宙船操縦しちゃってる(まあ色々あったけど)し、それらしい作戦も立てたりヴィラン相手に交渉したりと大活躍。

中でも私のお気に入りはマディソン少佐ことグエン、ことシガニー・ウイーバー。分かりやすくお色気担当で常にユニフォームの前は開け気味、谷間見せ気味、なのにお仕事ときたらコンピューターの言ったことを繰り返すだけ。本人がそれだけ!ってキレ気味に言うんだから間違いない。
しかも物語が進行するにしたがってユニフォームの前がどんどん開いてくるとか、もう欲情させたいんか笑わせたいんかよう分からんサービスっぷり。

ミスタースポック的立ち位置なのがドクターラザラスことデーン。彼自身は舞台俳優出身でプライドもあり、ラザラス役で振り回されるのを嫌っている。役柄上の決め台詞を言わされるのにも辟易としている。んー、スポック=レナード・ニモイっぽいエピソード。
だけど、自分を慕う宇宙人くんのために頑張っちゃったりして可愛いのだ。
演じるはスネイプ教授ことアラン・リックマン。この手のプライド高い系の役では右に出る者はいないよね。

それとサム・ロックウェル演じるガイがいい味出してる。実はめっちゃ端役でしかギャラクシークエストにも出た事ない。他のメンバーも彼のこと知らないみたいな微妙な立ち位置。
ちゃんと活躍して、その後は…

スタトレ知ってる人はずーっとニヤニヤしっぱなし。知らん人もアホアホ展開に笑いっぱなし。だけどちょっとしんみりしつつ最後はスッキリ!エンタメ100%の頭空っぽ映画としては満点の出来栄え。

補足です。
この映画、実は思い入れがありまして、15年以上前にちょいちょいアメリカに出張で行っていたのですが、その時によく観ていました。何故かと言うと、英語がほぼ理解できなくても何となく内容は理解できるし面白いのは分かったから、なんです。
悪く言えばそれだけ内容が単純、でも私にとっては孤独なアメリカ出張の中での数少ないお愉しみだったわけです。ちなみに数年間行き来していましたが、結構な頻度で再放送されていました。やっぱりアメリカでも人気なんでしょうね。

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ハルクマール

5.0ネバー・ギブアップ‼️ネバー・サレンダー‼️

2024年3月10日
スマートフォンから投稿

泣ける

笑える

興奮

この作品は偉大なるSF映画‼️偉大なるパロディ映画‼️偉大なるファンダム映画‼️そして偉大なるスペース・オペラ‼️そしてそして、素晴らしき愛の映画‼️放送終了から20年経った今もカルト的人気を誇るSFドラマ「ギャラクシー・クエスト」。すっかり落ちぶれた出演者たちは、イベントのサイン会で日銭を稼ぐ毎日。しかしそんなTVドラマを宇宙の彼方で視聴したサーミアンと呼ばれる異星人たちが、彼らを本物と勘違いし、「自分たちの星を侵略者から守ってほしい」と懇願してきたからサァ大変。本物と間違えられた彼らは、宇宙の彼方へと赴くことになるが・・・‼️この作品は紛れもなく「スター・トレック」のパロディです‼️「スター・トレック」が「ギャラクシー・クエスト」‼️エンタープライズ号がプロテクター号‼️トレッキーがクエスタリアンへ‼️独断で言わせてもらえば本家よりも映画として遥かに良く出来てると思う‼️まず物語の構図‼️侵略される自分たちの星を救うために、外部から助っ人を雇う‼️まさしく「七人の侍」‼️そして個性的なキャラ達‼️ドラマ内とは正反対にジコチューでまったく信用がない船長ジェイソン。ドラマ内での役割と容姿に不満な紅一点グエン。ドラマ内でのトカゲ頭のエイリアンという設定と、間抜けなセリフにウンザリしているイギリスの名優アレクサンダー。ドラマ内では子供だったが、今やすっかり大人の操縦士役トミー。ドラマ内では殺され役専門だったガイ。俳優たちを本物と信じて疑わないサーミアンのマセザー。アレクサンダー演じるドクターラザレスを尊敬しているサーミアンのクエレック。そして「ギャラクシー・クエスト」の熱狂的ファンである少年ブランドンなどなど。始めは恐怖で震えていた俳優たちが、侵略者サリスによって苦しむサーミアンたちの姿や、自分たちを信じて疑わないサーミアンたちの姿に、次第にその気になって輝いていく姿がホントに魅力的‼️トミーが "本物" のプロテクター号を動かすときのヒヤヒヤ感、その気になってサーミアンたちに指令を下すジェイソンのおかしさ、本物のスペースバトルにあたふたする俳優たちの姿も、いちいち微笑ましい‼️中でも自分を慕っていたクエレックが犠牲になった時、あれほど嫌悪していたセリフ「トカゲヘッドにかけて、この復讐は必ず果たす!!」とともにヒーローとして敵に突っ込んでいくアレクサンダーの姿は感動的‼️泣かせるぜ、アラン・リックマン‼️そして宇宙船の構造を知らないジェイソンが、発信機でブランドンに助けを求めるくだりも、理想的なファンダム映画の姿ですよね‼️誘導性の地雷を引き連れサリスの宇宙船に突っ込むスペースバトルも、本家や「スター・ウォーズ」にも勝るとも劣らない迫力です‼️そしてブランドンたちによるロケット花火に誘導されて、宇宙船で不時着した場所はイベント会場‼️ボロボロに傷ついた俳優たちがステージに上がる中、サリスが姿を現し、ジェイソンが前転しながら光線銃で見事にやっつける‼️これを見たイベント会場のファンたちは大熱狂‼️ホントに素晴らしい‼️今まで自分のことしか考えなかったジェイソンが、他のメンバーたちもステージに上がらせ「ギャラクシー・クエスト」を祝祭する‼️見つめ合うジェイソンとグエンのキスに、嬉しさのあまりファンたちも卒倒‼️そして影の功労者であるブランドンたちへ敬礼‼️ホントに胸アツです‼️そして勇壮なるテーマ曲とともに「ギャラクシー・クエスト」映画化決定‼️そこにはお馴染みのメンバーに加え、ドラマでは殺され専門の脇役だったガイがクルーに昇格し、ポーズを決める姿があった‼️あぁ、なんて感動するんだろう‼️出演者や製作者を始め、この作品に関わったすべての人たちが愛おしい‼️この作品は「サボテン・ブラザーズ」と似ているとよく言われていますが、「サボテン・ブラザーズ」や本家「スター・トレック」にはこんなエモーショナルさはなかったと思います‼️この作品は観る者に愛と勇気と笑いを与え、そしてチョットだけを背中を押してくれる名作‼️たくさんの人に観てほしいですね‼️ネバー・ギブアップ、ネバー・サレンダー‼️

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活動写真愛好家

5.0超絶LOVEな作品だが、当時の日本での扱いの酷さには落胆した

2023年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

泣ける

笑える

興奮

『TMP』のレビューに書いたように、『TOS』のリアルタイム世代なので、アメリカのトレッキーには及ばずとしても『宇宙大作戦』愛は深い。
だから当時、この作品を知った時には“大画面での劇場観賞を期待”して心待ちにしたものだった。

しかし、その期待は裏切られ、公開の可能性すら危うく、結果的にはミニシアタークラスでの公開に留まった。

その扱いには余りにもショックが大き過ぎて、結局は劇場へ足が向くことなく見送ってしまった。

当時、こうした扱いの作品の殆どはビデオ化前提みたいなところがあって、間も無くソフト化されるであろう事も想像がついていたという事もあったので。

そして予想通りビデオ化されて間もなく、鑑賞を果たした。
そして、想像通りというよりも、想像よりも遥かにスケールも大きく、面白く、マジメに取り組んで制作された作品であった事を確認出来、大きな感動と満足、そして口惜しい気持ちが入り混じった、複雑な感情を覚える事となった。

本当に、配給会社の判断には疑問を覚えざるを得なかった。
宣伝次第では大ヒットしても良い、俳優陣も当時としても無名クラスなどでは無いし、笑いと感動も盛り込まれた良く考えられたストーリーと、それぞれが個性的で秀逸なキャラクター設定により、立派な大作SF映画として扱うことも可能な作品に仕上がっていたのに?

今となっては、この作品の後にこのメンバーの殆どは評価も上げて知名度も高まり、現在ではそれぞれが代表作(シリーズ)を持つに至っている面々である。
そうした事で、当時感じた腹立たしさや悔しさに対して、多少は溜飲が下がる気がした。

しかし、どうしてもっと早い時期に「続編」や「TVシリーズ」化が果たされなかったのか?、という事も不思議に思えた。
個人的には「きっと、いずれはそのような動きがあるだろう….」と踏んでいたが、その期待も裏切られた。
逆に考えたら、あの時期だったからこそ、あのようなメンバーが一度でも顔を揃えられたという事だけでも、ある意味奇跡的だったのかもしれない。

最近では、遅ればせながらサム・ロックウェル氏もすっかり存在感を強め、「モンク」のトニー・シャルーブ氏は近々同作の映画版とか、まだまだ活躍目覚ましい一方、「スネイプ教授」のアラン・リックマン氏が早逝されたりもあり、最早あのオリジナル・メンバーでの再結集は幻となってしまった事は悔やまれてならない。

因みにこの作品は、『スター・トレック』の出演陣からの称賛は勿論、2013 年には『スター・トレック』のファン投票で史上最高のスタートレック映画の7 番目に選ばれるという栄誉も受けているほど。
批評サイトのロッテン・トマトでも、129 人の批評家レビューのうち の90% が肯定的、平均評価は 7.3/10 となっているなど。

また、この作品の存在から影響を受け継いだ感がある作品として、2018年あたりから我が国でもHuluやDisney+で配信されたセス・マクファーレン製作・主演による『宇宙探査艦オーヴィル』というSFコメディドラマシリーズがあり、現時点でシーズン3まで製作・配信されている。
本家の『スター・トレック』シリーズと見紛うほどのスケールとクオリティには驚かされた。
SFコメディドラマというカテゴリーを謳いながらも、その範囲に囚われない、テーマ性や社会性、文明批判などといった面も持ち合わせた優れたストーリーと、特に第3シーズンでは本格的な恐るべきスケールの宇宙艦バトルも展開し、その質の高さには脱帽させられる。

これもまた、我が国では殆ど知られることもなく、スルー状態なんだろうなと.....
つくづく、他人の評価に左右される感のある我が国の事情では、こうしたコメディものなんかは特にダメってこと感じざるを得ない。

本作のその後の動きとしては、2008 年 8 月と2015 年 1 月からの2シリーズにて、アメコミによる映画版の『ギャラクシー クエスト』の続編が描かれている。
最近、リブート的なTVシリーズ企画が持ち上がっているとの情報も伝わってきているので、今後もまだ希望は残されているかな(?)。

いつの日か我が国でも本作がもっと正しく(海外のように)再評価され、午前10時の映画祭などでスクリーンでの再鑑賞が果たされる日が来る事を願って。

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アンディ・ロビンソン

5.0とりあえず(仮)

Kさん
2023年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD、VOD

Blu-ray買ったぐらいなんで
好きですよ勿論

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K
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