血と骨

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

作家・梁石日が自身の父親をモデルに描いた同名小説を「月はどっちに出ている」の崔洋一監督が映画化。1920年代。成功を夢見て済州島から大阪へやって来た金俊平は、幼い娘を抱えながら飲み屋を営む李英姫と強引に結婚し、花子と正雄という2人の子どもをもうける。やがて蒲鉾工場を開業した俊平は持ち前の腕っ節の強さと上昇志向でのし上がっていくが、その並はずれた凶暴性で周囲から恐れられ、家族でさえも彼の暴力に怯える日々を送っていた。そんなある日、俊平の息子を名乗る青年・武が現れる。ビートたけしが主人公・金俊平の壮絶な生き様を怪演。俊平の妻・英姫を鈴木京香、息子・正雄を新井浩文、武をオダギリジョーが演じた。

2004年製作/144分/R15+/日本
配給:松竹、ザナドゥー
劇場公開日:2004年11月6日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第28回 日本アカデミー賞(2005年)

受賞

監督賞 崔洋一
主演女優賞 鈴木京香
助演男優賞 オダギリジョー

ノミネート

作品賞  
脚本賞 崔洋一 鄭義信
助演女優賞 田畑智子
音楽賞 岩代太郎
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(C)「血と骨」製作委員会

映画レビュー

2.0後味悪い

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

1.0暗い

2023年10月17日
PCから投稿

全体的に陰鬱で観ていて気が滅入る。

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aaaaaaaa

3.5在日コリアン版『ゴッドファーザー』?

2023年3月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

気性が激しく荒く狂暴で獰猛、人間と言うよりケダモノ、そんな在日コリアンの男を、たけしさんが演じています。

戦後の在日コリアンと集落は、わりとイメージどうりに描かれていて、

性と暴力、屠殺が行われ、もがきながら必死に生きる人達。

40代以上の方は分かると思いますが、

昭和の日本家屋に、ズラを被って棒を振り回し暴れる、たけしさん…

他人の口にムリヤリ食べ物を押し込んだり…

いや『ひょうきん族』で、やってたコントじゃん(笑)

シリアスなシーンでも、昔のコント思い出し笑えてしまう(笑)

終始コントがダブってしまい、笑いながら観てました(笑)

だめだ、笑えてしまう(笑)

日本に移民してきた、本能的に動物的に貪欲に成り上がっていこうとする、ある在日コリアンの一生を描いた映画です。

他の方も言われてますが『ゴッドファーザー』を思い浮かべました。

キャスティングも、いいです。

胸クソ悪いけど面白い…

面白いけど胸クソ悪い…

なので、減点(笑)

厳しめの3.5。

75~80点ぐらい。

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RAIN DOG

4.0拾った屑野菜で何やらごちゃごちゃ煮込んで旨そうに食うシーンに「生のエネルギーは食にあり」と。

2023年1月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

田畑智子が雰囲気を出していた。
不幸を一身に引き受けた様な、
過酷な人生におろおろと流される
お姉ちゃんの味が実によかった。

雰囲気といえば終戦前後の長屋のセットにリアリティーがあって、
見た事のある様な風景に、完全に映画の中に取り込まれてしまった。

驚いた事には、俊平や英姫が住んでいる路地建物の位置関係が、
原作でイメージしていた物とぴったりだと言う事、
本がしっかりしていると言う事でしょうか。
いや、セットがしっかりしているからでしょう。

それにしても崔監督、かなり思い切ってストーリーに手を加え、
新しい「血と骨」を創作しているかと思ったらそうじゃなく、
かなり忠実に原作をなぞったものでした。
見る者を引っ張って行く演出力はなかなかのものでしたよ。

印象に残ったシーンは、
俊平が屠殺の残材で仕込んだ得体の知れない食い物に、
蛆を振り払いながら食らいつくシーン、
同じく俊平が、拾った屑野菜で何やらごちゃごちゃ煮込んで旨そうに食うシーン、
そこに「生のエネルギーは食にあり」と妙に納得させられました。

エンディングで梁石日さんがじっとこちらを見ていました。
実父をモデルに書いた本ですから、
そこに何とも言えない強靭な意志を感じ、ぞっとしたのを思い出します。

粗暴で凶悪な俊平役のビートたけしは、
これが地なのかと錯覚するような迫力があったし、
濱田マリが存在感のある役どころで
結構面白い映画でした。

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ezu
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