テッセラクト

劇場公開日:

テッセラクト

解説

取引相手のマフィアを待つイギリス人のショーン、マフィアを狙う女殺し屋、盗みを働くベルボーイの少年、子供たちの見る夢について研究する心理学者――互いに見知らぬ男女が滞在するバンコクの朽ち果てたホテル。午後5時47分、停電と共に時計が止まり、全てが始まる……。「ザ・ビーチ」の原作や「28日後...」の脚本で知られるアレックス・ガーランドの小説を映像化。タイトルの「テッセラクト」は“4次元立方体”を意味する。

2003年製作/96分/イギリス・タイ・日本合作
原題:The Tesseract
配給:アーティストフィルム、ファントム・フィルム
劇場公開日:2007年6月19日

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映画レビュー

3.0羊頭狗肉

2023年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ある事象のポイントを、それぞれの人物がメインになりながら、相互に微妙にすれ違いながら描いていくことが、三次元空間の重層的な結合で、それを展開した四次元空間(テッセラクト)って呼んだらしい。構造としては「エレファント」だし、残念ながら、ただの一点に収束するわけじゃないから、緊張感は分散してしまうので弱いかも。段落ごとに起きる事象をそれぞれ立体的に見せていくけど、だんだん手詰まりになって、淡白になってしまう。映画冒頭はけっこう人間関係を無意識のすれ違いとして描きこんでたけど、シナリオ的に後半はストーリーを進行させなければならないから、みんなが一緒に存在していってしまう。まあ、しょうがないかも。多分、こういう風な手口で見せようっていう当初の思いつきは、「羅生門」の再発見みたいなテンションの高まりがあったんだろうって想像できるけど、やっぱり練りが足りなかったみたいね。

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t2law
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