空山霊雨

空山霊雨

解説

気品ある独特の映像美で世界的評価を受けるキン・フーの傑作。時代は明朝中期、とある仏教寺院を舞台に経典の奪い合いを繰り広げる人間たちのドラマアクション。同年制作の「山中傳奇」とほぼ同じロケ地で同時撮影された。映像美に娯楽アクションをほどよく織り交ぜた、完成度の高い作品である。

1979年製作/115分/香港
原題:空山霊雨

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(C)1979 Lo & Hu Co Production Ltd. / (C)2018 Taiwan Film Institute. All rights reserved.

映画レビュー

3.5『山中傳奇』とセット鑑賞で独特のキン・フーワールドが堪能

2020年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

東京フィルメックスにて。
お宝争奪戦とお寺の継承者争いを織り交ぜた、いわゆるケイパー物だが、キン・フー監督作だけに事はそう単純に進まない。
一応ジャンル的にはアクション映画になるのだろうけど、バトルらしいバトルは終盤ぐらいしかなく、悪巧みを企てる連中の会話劇に終始。
だからといって動きが全くないのかと言えばそうではなく、登場人物たちは目的遂行のためにお寺の境内を歩いては走り、飛んだり跳ねたりする。そういう意味では、やっぱりアクション映画といえよう。
同時進行で撮影された3時間12分の『山中傳奇』に明らかに力を入れ過ぎたせいか、散漫に感じる点は多々あるものの、両方併せて観ると強引ながらも揺るぐ事のないキン・フーワールドが堪能できる。

『山中傳奇』では終始無表情だったシュー・フォン(まぁ無表情なのにはそれなりの理由があるが)が、こちらでは女性らしい喜怒哀楽の感情を見せたり、メイン舞台のお寺が、ジャッキー・チェンの『拳精』と同じ場所なのにも注目。

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