トラペジウムのレビュー・感想・評価
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時間を忘れて鑑賞しました
時間を忘れて最後まで観ました。
登場人物の女子高生のキャラクターデザインが良いので観ることにしました。
アイドルになろうと誘われて離脱した3人はかつて学生時代に自分が友人から誘われて離脱したことがあるので共感が持てます。
物語の終盤、東ゆうが3人に謝り和解するところは観客にとって期待通りの展開ではないでしょうか?ケンカ別れてそれっきり疎遠がほとんどの自分にとっては…
館山に何度か足を運んでいると作中の館山城や九重駅内房線の2両の電車が登場していてたぶん館山周辺がロケ地だな?とわかるのでそこも見所になっています。
脚本しっかりしてお願い
まず、私はアイカツやラブライブなどのアイドルアニメが好きなので、主観的な部分もあります。その上で以下見ていただけると有難いです。
元々原作は読んでいたのですが、数年前なので内容は忘れていて、特にあらすじも軽く知っているくらいの状態で鑑賞しました。良かった点と悪かった点書きます。
①よかった点について。まず、主題歌が素晴らしいです。MAISONdesさん作曲、歌が星街すいせいさんの「なんもない」という曲で、映画が始まって割とすぐ流れるのですが、映画館の音響で音が流れた瞬間鳥肌がすごかったです。すいせいさんのことは元々知っていて、歌もYouTubeであがった時から何回も聴いていましたが、曲は映画館で聴けて本当によかったと思いました。期待も高まりました。ただ、ぶっちゃけここが最高でした。ここから、映画が進むにつれてどんどん悪い意味で期待を裏切られます。次に映像についてです。全体的に悪くなかったと思います。キャラクターの表情や動き、情景描写も綺麗でした。3DCGの4人のライブステージもよかったです。違和感なく見れました。
②悪かった点について。
映画が終わって最初に思ったことは「もったいない」です。本当にもったいないです。これだけいい曲で映像も悪くなくてキャラクターも可愛いのに脚本が本当に残念です。不自然な点が多すぎるのと、いろいろ段階を飛ばしすぎていてストーリーが破綻しています。主人公は元々アイドル志望だったからいいとして、主人公がアイドルやらない?と誘うシーンもなければ、他3人がアイドルについて話し合ったりするシーンも1秒もありません。なんかいい感じにテレビに出てそのままアイドルになってますが、他3人は、そこに対して何の疑問も持たずにただ流れでアイドルやったの??この時点でよく分からなかったです。高校生という年齢で、よく分からないままじゃあアイドルやりますとはならないでしょ。いくら高校生といえど、その判断ができないのは流石に不自然だと思います。後に主人公以外の子が彼氏の写真アップしたり、テレビで目立つのが嫌で泣き叫んでいる描写がありましたが、何となくやり始めて、別にプロになろうとかじゃないのにそういう風になるのは当然のことじゃないの?そこに対してキレてる主人公もよく分からないです。最初からアイドルしようって声をかけたわけじゃないのに自分の思い通りにいかないことに対して何でそんなに怒ってるの?と思いました。明らかに説明が足りてないと思います。
続いて。華鳥蘭子という長髪の女の子がいます。この子の発言が矛盾してて気持ち悪いです。この子はアイドルに対して肯定的な姿勢で、流れに身を任せていこうぜ的な感じだったのに、先述したテレビを嫌がって泣き叫ぶ子と話そうとする主人公に対して急に手を引いて、あの子はもう限界なんだよという発言をして急に否定的な姿勢をとります。意味がわかりません。お前乗り気だったじゃん。どういうこと?最終的には結局グループ解散するんですけど、解散した後4人が集まった時に主人公に対して感謝する流れもわかりません。あれだけ揉めておいて、泣くほど嫌だったのにアイドルできてよかったの発言は都合いいです。というか、全体的にものすごく都合がいいです。素人の4人が集まってテレビでステージを披露してるのもすごく違和感がありました。世の中そんなに甘くないです。いくらフィクションでも流石に都合良すぎます。テレビに出る、ステージを披露するってそんなに簡単なことじゃないです。絶対。いろんなことがとんとん拍子にうまくいきすぎて置いてかれてる感がすごかったです。そのへんの努力する過程だったり、全員で何かを成し遂げたりするようなシーンが皆無だったので全然感情移入できないし。揉めるのも当たり前じゃんという感じで流れがわかってしまうので、予想外な展開もなく、え?え?となっているうちに終わったという感じでした。
個人的にもやっとしたところについて。主人公が性格悪いのに対して、リアリティがあると言えばあるのですが、周りに対してあまりにも態度が悪いです。誰もみてないところならいくらでも悪口でも言えばいいと思うけれど、自分が強引にアイドルやらせておいて思い通りにならないと当たり前のように目の前で舌打ちするし、機嫌悪い態度とるし、もやもやしました。1番納得できなかったのは、文化祭のコスプレして写真撮るところのシーンです。途中で知り合う車椅子の女の子がアイドル好きでアイドルっぽい可愛い衣装があってそれを着たいと言った後に義足であることから躊躇って、結局その衣装を主人公に着て欲しいという発言をしたら、主人公が何の躊躇いもなくじゃあ着るねと当然のように衣装を受け取っていて、えーーーー?!!!と思いました。そのシーンで主人公は本気でアイドル目指してるの??と思ってしまいました。アイドルって誰かの背中を押したり、笑顔にしたり、そういう人間であるべきではないの?主人公はただ舞台の上で歌って踊って目立ちたいだけなのか。私がアイドルを目指している立場だとしたら、衣装を着るのを諦めようとする子に対して、自分の好きとか憧れの気持ちを大切にするよう助言して背中を押すとか、絶対似合うよ可愛いよ等の言葉をかけると思います。なぜ、当たり前のように自分が着る??本当にアイドル目指してるの?不自然だと思います。作中の発言でもあったけど、目の前の人1人笑顔にできないのにという言葉がその通りすぎました。周りを勇気付けて引っ張っていくどころか、泣かせるまで自分の都合を押し付ける所が、なんかもう悲しかったです。わざわざ自分の足でメンバーを探してまでアイドルをやりたい思いが強いはずなのに、そう思えないような言動が多すぎて、応援したいとか1ミリも思えなかったです。アイドルという言葉をそんな簡単に使わないで欲しい。アイドルに対する愛が全然ないと思う。
主人公性格の悪さばかりが目立って、本人が1人で歌やダンスの練習するとか、泥臭く足掻いているようなシーンもないので、全然感動できない。布団に寝っ転がってばっか。人のコメント数見てないで、自分をもっと高めたら?だから、オーディション全落ちするんだろうなと思いました。確かに行動力はあるのかもしれないけど、自分の価値観を強要したり、あたかも全部人のせいのようにして、自分はなにもしないのがどうしても本気でアイドル目指してると思えない。
まとめ
よかった点もあったけれど、脚本が残念すぎてこの評価です。アイドルに対しても鑑賞者に対しても失礼だと思います。主題歌がとても良くて、アイドルアニメも好きなので期待していただけにイライラを通り越して悲しかったです。結局なにを伝えたいんだろう。途中まで都合良くいったけど、やっぱり気持ちだけじゃ難しいってこと?行動力?そもそも4人全員がアイドル目指してない時点で、うまくいかないのなんてわかりきってるのにね。あと、最近まで高校生だったから言いますが、高校生はそこまでバカじゃないと思います。やりたいことがないならアイドルでも何でも挑戦すればいいかもしれないけれど、ロボットやボランティア活動など興味がはっきりしてる子たちが当たり前のようにダンス練習してる場面は笑いました。意味がわからなさすぎて。些細なことでいいから、主人公以外の3人がなんでアイドル活動OKしたのかわかるシーンが欲しかった。それともテレビって本人の意志を無視して無理やりアイドルやらせるのかな。映画見てる途中でお金と時間と期待を返してと思いました笑。曲はこれからも聴きます。主題歌を聴きに行く価値はありますが、内容は期待しないほうがいいです。アイドルが大好きなだけに、残念でした。
夢を夢で終わらせない
夢を夢で終わらせない(某CM)
またすごい作品が現れた
行動力の塊のような主人公
ポスターと予告みて、嫌な奴一人もでてこない
さわやかでキラキラな王道アイドルものかと思いきや予想をいい意味で裏切
ってくれた。
アイドルオーディションに何度も落ちた少女はある計画をする
東西南北に住むかわいい女の子と知り合い、仲良くなって一緒に
アイドルグループを結成させるという
自身がプロデュースする形でアイドルになろうと画策する
古今東西のプロデューサー、涼宮ハルヒも
びっくりする行動力の塊のようなキャラクターに私は好きになれましたね。
お嬢様学校に乗り込んだり、男性の多い工業系の大学に乗り込んで
いったり、事務所に単独で売り込みに行く姿に何か尊敬の念を抱きました。
やはりアイドルは行動力が大事ですね。
アイドルに無名からのし上がっていくさまが上手く進みすぎてトントン拍子
な感じではありましたが観ていて気持ち良いサクセスストーリーをみてい
る感じ。
からこその後の展開もなぜかとても気持ちいい。
ポイントはみんながアイドルになりたいとは必ずしも思ってないことだろう
ギスギスするようなすれ違いもあるまさかの展開に舌をまいた。
主人公の東(あずま)ゆうは誰よりもアイドルになりたいがために
仲間を勝手に巻き込んだり
ボランティア活動に周りの同意もなしに応募したり、
周りの評価をきにしだしたり
アイドルのメンバーが付き合っていることが発覚しアイドル生命が脅かされ
る事態になると怖い形相で叱責したりいきすぎた言動があるものの
みんなを無理やりだが、ひっぱるリーダーシップがありただアイドルになり
たいという夢が人一倍強くて
最後はしっかり反省するのでまだ気持ちが未熟な青春
真っ只中の等身大な普通の女の子なのが伝わってきました。
解散後もみんなそれぞれの夢に向かってつっぱしっていきましたが
再会してお互いのことを話すくらい仲良くてほっとしました;
あんな事件があったのに下手に引きずらず、
お互いの非礼をうちあけられた。
良い仲間に恵まれたと思っております。
みんなもいい子たちでした。
このアイドル計画を通してみんな本当にやりたいことをみつめるこ
とが
できたので、一歩前進できたのではないかと思っています。
挑戦することでみえてくる世界がきっとあると思います。
決して無駄ではなかった良い青春ものでした。
原作者の高山一実さんは乃木坂46の元アイドルなだけあって
アイドル人生を送ったものにしか描けない生感のある
一風変わっ
た新しいさきがけになるようなアイドル物
で、これをアイドルが執筆していることに衝撃とある種のこわさが
ありました。 (悪口ではありません)
原作も読んでみるとまたこの作品が違った印象としてとらえることができるかもしれないので原作のほうも読んでみたい。
タイトル回収も素晴らしい。
最後に好きなセリフシーンを抜粋
東ゆうのセリフ
彼氏がいるのなら友達にならなきゃよかった
アイドルって大勢の人達を笑顔にできるんだよこんな素敵な職業ないよ
舌打ちがこえー
アイドルらしからぬ目つきの悪さを披露してきて
最高でした
星空を見上げるシーン海辺のシーンはクローバーワークスの作画により
気合がはいっていた
思わず見惚れた映画的で観に行ってよかったと思える場面だった
東ゆうの横顔が美しい。
映画単独での評価は微妙
小説未読、原作者も顔と名前が一致しないレベル。
偶々休みの日の良い時間に上映してたので鑑賞、PVや予告は見ていて作画は好きだったのであまり期待せずに行った。どうでもいいがTOHOシネマズ池袋はシアター入口にポスター掲示してほしい、入るときに迷うのと記録写メが残せない。
主人公に共感できない、という意見をよく見たが自分もはげしく同意。終盤まで主人公の自己中心的な行動をわかりやすく出していて、性格悪いなこいつ、と観客を誘導しているのはあからさまにわかる。なのにそれをひっくり返すような主人公の行動原理を表現するエピソードが皆無に近いので、そら最後の改心場面入れても共感しないよな、と。
小説版にはどうも留学中にアイドルを目指すことになったエピソードがあったようなのだが、絵柄が弱かったのか構成上入れられなかったのか、カットされている。
タイトル回収のエピソードも同様にカットされているようで、全体的にご都合主義な展開も相まって没入しづらい構造になってしまっている。
歌パートのダンスの映像部分が映像上のクライマックスなんだろうが、今どきのアイドルスマホゲーレベルCGの二番煎じは否めずでインパクトは薄い。
業界のパート部分はやけにリアリティーが高いのに学校パートが絵に書いた空想にしか見えず(特に仲間集めパートのご都合展開)、ギャップがあり過ぎた。何なら業界パートから学校パートは異世界転生ものかと思うくらい。
クローバーワークスの作画が安定してるのと、主人公のダーク面の表現(表情や仕草)は分かりやすくて面白い。
後半、UNITに不協和音がでる展開でやっとストーリーが進むのかと思いきや、え、そこに突っ込むの?という平凡な展開(アイドルは大変、将来も?あるし)は飽きがきた。
てっきり主人公が三人に真の目的を告げずにアイドルになるよう仕向けてた裏の顔に対して対立させるのかと思いきや、メンバー一人の「わたしは気づいてたよ」の一言で、全スルー。前半パートの振りは何だったのか?とガツクリした。
全般そうなのだが、特にラストの、無理やり10年後回収の伏線も一人ひとりの詳細がわかりにくく、おそらくコアなファンに複数回鑑賞させる狙いだと思うが、多分公開2周目にはシアター数絞られてるだろう。
アマプラにも来ないと思うので見たい人は早めに劇場に行った方がよい。
実は乃木坂の大ファンですが
10年以上も前から乃木坂の大ファンで、もちろんかずみんも大好きなので書籍も買いましたが活字離れしていて全く読まずただのコレクションとなっていたのでちゃうとアニメ映画になって観てみようと思い劇場に行きました
乃木坂びいきせずに言うと、主人公に全く共感ができないので辛かったです
とにかく自分の夢…と言うより欲望のために他人を利用している
もうとにかく性格が悪い、と言うより怖い…狂気じみてる…
最後には和解するものの4人のグループとしてアイドルが継続できていなかったことが非常に残念で、主人公はアイドルになったのか女優になったのかも分からず最後まで???だらけでこれはハッピーエンドなのか…?と言う作品でした
なんもない
1期生から3期生がメインで活動していた頃の乃木坂のファンで握手会やライブやによく通っていました。高山さんはどんな時も明るくムードメーカー、番組に出ている時も盛り上げ上手で、この人頼もしいなぁと常にほのぼのしていました。
数年前に刊行された原作小説も読んでいて、これ生々しいな…と当時なっていて、数年の月日が経ってまさかのアニメ映画化。CloverWorksが作っているというのにも期待してしまいます。
原作よりも描写描写キツくなってないか…?と思うくらい生々しさが増していて、超ドロドロアイドルもの、乃木坂の現役のあれこれも入っていて、アイドルだったからこそ描ける作品だったんだなと再認識することができるエグい作品でした。
今作の主人公はこれまたヤバいやつ。自分は捻くれた・拗らせてる・ちょっと生意気な主人公とか凄い大好物なんですが、今作の主人公・ゆうは物事を突き詰めすぎるが故に生まれた承認欲求の塊のようなモンスターで、自分のためなら他の人や事なんてのはモノのようにしか見ず、自分が納得できなかったらすぐに切り捨てたり、舌打ちしたりと相当性格は終わっていて、アイドルものでは初めて見る容赦のない子でした。
メンバー勧誘で呼ばれた3人は基本良い子たちなのもあって、ゆうの邪悪さが全開になっていて、一見すると難ありなんですが、夢に向かって真っ直ぐという感じにも受け止められて、夢に向かってる途中の自分からするとここまでの行動力があるのは本当に素晴らしいなと思ってしまいました。
ゆうに依存してしまっている3人という形にも見れるのはちょっと面白かったんですが、誰だって優しくされた人に懐くもんですし、その人がやりたい事に協力だってしちゃうもんです。ゆうはそれがやりすぎてしまった、ブレーキの踏みどころを間違ってしまった、最悪の事例だったなと思いました。
ボランティアを踏み台にするというのもなんか似た案件が過去にあったような…と善意をステータスのようにしか見てないというのも、第三者として観るとやはり滑稽で面白く、何か経歴あると誇れる(自分だと商業の検定とか謎にまだ自慢できるので笑)というものの体現だと思います。
乃木坂当時に男性トラブルがあったりして、それが直接的ではないとは思うんですが、紅白出場ができなかったり、メンバー間に亀裂が入ったりと色々あったのですが、今作でもメンバー間の恋愛の有無が絡んでくるというシーンがガッツリ描かれていてゾワっとしました。文章以上に映像になると重みがますなと思いました。
あと美嘉がサラッと言ってしましたが整形したというのが個人的には中々怖くて、自分そのものを変えるために顔を変えてしまうという行動が自分には分からず、実際アイドルになるために整形した人もいた事例があったりしましたし、これが乃木坂のメンバー間の話ではなく、噂に聞いた話の文章化であってくれ…と思ったりしました。
流れでアイドルをやってきた中でゆうがパワハラじみたレベルで物事を強要するようになってからゆうと3人の距離が空いていき、特にくるみが壊れてしまったシーン、決して絶叫するわけではない、崩れ落ちるように辞めると言ったシーンは怖すぎました。羊宮さんの演技もあり、その絶望はヒシヒシと伝わってきました。
ただゆうが一方的に悪いとかではなく、この子はこの子で夢を追い求めた結果がこうなってしまったというだけであって、サイコパスとかではなくこういう人もいるんだというところに落ち着いた感がありました。
10年後、4人が再会してそれぞれの生活をしていて、それで笑い合ってるという終わり方は良かったと思います。
4人でアイドルという道ではなく、それぞれの夢を叶えてという終わり方は実際のアイドルの卒業後の進路がバラバラで、それでもみんなやりがいを持ってやってるというものの表現だなと解釈しました。
正直言ってアイドルになるまでの過程を端折りまくっていて、そこそんなに簡単に成功するんだ?とか人生台無しにする手前の行動をやってきたゆうとそんなに早く仲直りするんだ?とか原作からカットしたところも多かったせいか、どこか薄く感じてしまったところがあったのは残念でした。
作画は抜群に良くて、けろりらさんのポップなタッチとダーティーな話のアンバランスさがクセになっていました。背景の描き込みやダンスシーンなんかも凝っていましたし、劇場クオリティになっていて大満足でした。
声優陣は上田さんと羊宮さんは安定して素晴らしく、結川さんは今期やってるアニメで、相川さんは今作で初めて知りましたがとてもよかったです。
最近何故か色んな作品で見かけるJO1のメンバーの木全くんも特別上手ってわけではないですが、キャラクターの不器用な面に合っていたと思います。
ただ老人役はなんでこの配役にしちゃったんだ?というので、ウッチャンはともかく、西野さんと高山さんはなんでこの役だったんだろうとなってしまいました。クラスメイトだったり、店員だったり、もっと役割があったはずなのに、見た目老人声女性という強烈な違和感が抜けずで困ったちゃんでした。
賛否割れて当然。こんなにも尖った作品がアニメとして生まれ変わって出てきてくれて良かったです。
アイドルもとい芸能界という世界はやはり厳しい、でも自分もそういう世界に行きたいからこそ言葉ばかりの努力ではなく行動で示していきたいです。ナンテネ。
鑑賞日 5/12
鑑賞時間 9:00〜10:55
座席 I-3
自分がアイドルになるためだけに友人を作り利用する主人公の闇。車いすの少女の夢も取り上げてしまう無神経さ。
アイドルを目指した少女が、自ら率先して戦略を立てて、4人組地域発信型アイドルを作る物語。
ただアイドルになりたい少女が4人集まって頑張るのではなく、プロデューサー目線で売れていくのが面白いところ。
・・・なんだけれど、自分がアイドルになりたいために、可愛くキャッチーな3人の少女に「本人に目的を明かさずに」声をかけて、売れるアイドルグループを作るために、友達になるという何とも身勝手甚だしい主人公が嫌だ。
集まった3人は彼女を信じて友情を育んで、素直に楽しんでいたのに。
てっきりアイドルを目指す4人が集まって、その一人が戦略を立ててクレバーにのし上がっていく話かと思ったのに、残念。
一番気になったのは。アイドルの衣装を、本当は自分が着たかった車いすの少女のエピソードを、中途半端に流してしまう無神経さに腹が立つ。
主人公に着てもらいたい、と遠慮するところを拾い上げる「優しさ」があってこそアイドルだという、絶好のエピソードなのに。
そして、テレビに取り上げてもらうためだけに画策して参加した、その登山ボランティアと、観光ボランティアも、テレビ放映されて目的を果たしたら、急に「勉強が忙しい」とか言って、自然離脱していくという浅ましさ。
自分が売れることに他人を(3人の友人すらも)利用することしか考えないという主人公の闇がテーマだったのか。
もうちょっと素直な話なら楽しめたのに。
みんなが闇落ちしていくのが怖くて観ていられない。
そういうシビアな部分が、元アイドル原作だけあってリアルということか。
あまりに夢がなさすぎる。
せめて、4人の一人一人にアイドル活動を心から楽しむエピソードがあってくれたら、救いがあったと思う。
ちなみに、こういう舞台劇がありそう。
現役アイドル4人が主演で、舞台で歌い踊る。
演劇ならアニメよりもまぶしいステージも、シビアな葛藤も、輝いていた過去を懐かしむシーンも、似合うに違いない。
アイドルそろばんずく。悪逆非道のサイコパスヒロインを、三人はなぜ赦して受け入れたのか。
なんだか、妙なアイドルアニメを観てしまった(笑)。
出来が良いんだか悪いんだかも、
後味が良いんだか悪いんだかも、
しょうじきよくわからない……。
意外と狙い通りに作られている気もするし、
稚拙な部分と手の込んだ部分のバランスが実に不思議な感じ。
すくなくとも、まともなアイドルアニメでは全くなかった。
昔、『アイドルマスターシンデレラガールズ』の放映時に、「くもらせすぎだ!」「いやそんなことはない!」と、毎週明け方まで某まとめブログのコメント欄で、1000コメカンストするまでアンチと論争していたのを、懐かしく思い出す。
いやあ、今回のくもらせかたは、そんなどころじゃなかったよ(笑)。
原作未読。
乃木坂のメンバーも、数名くらいしか見分けがつかないレベル。
予備知識ほぼゼロで「地方の女子高生たちがアイドルを目指す」程度の認識で観に行ったので、あまりの内容の狂いっぷりにのけぞった。
ヒロインの東(あずま)さんは、完全なサイコパス。
「アイドルになる」という夢のためなら、なんでもするキ●●イだ。
自らが東高の東で、残りが西南北。そんなアイドルグループを結成するために、西地区と南地区の目を付けてあった美少女を突撃訪問してスカウトしにいく。
しかも、なぜか真の目的は明かさない。あくまで「友達になろう」という体(てい)で近づいて、お互いが仲良しになることを優先する。
彼女はオーディションではなく、あくまで「地元のテレビ番組に目をつけられてスカウトされる」ことを目的に、自然な形で四人の仲間を集めようとするのだ。
そのために大谷君のノートのような「自己実現ノート」をみっちりつけている。
そのうち北地区の美少女で向こうから声をかけてきた娘が出て、いよいよ東西南北の四人が揃う。東さんは、地元の城でのボランティア活動を通じて、テレビ局の取材を虎視眈々と待ち続ける……。
とまあ、出だしの荒唐無稽ぶりはひどいものだ(笑)。
アニメだから許されるような設定で、とてもまともな小説の「ふり」とは思えない。
だが、そのうちこの物語はそれなりの深化を見せ、サイコパスヒロインと仲間たちの成功と失墜、友情の交歓とその崩壊を描くことになる。
後半はそれなりに良く出来ている分、前半のあり得ないようなスカウティングのくだりのおかしさが余計に目立つ。
たぶん、これは原作自体のもつ問題なのだろう。
おそらく「初めて小説にチャレンジする」原作者の髙山さんが、最初は不慣れな手つきで、バランスの悪いアイディアをもとに書き始めてしまったのではないか。
それが、書いているうちにどんどん作家的技量があがって、思いがけず深いところまでアイドルの闇を描くことになった。最初の土台の段階では素人丸出しだが、その上に上手い具合に後出しでそれらしい内容を書き継ぐことに成功した。
このアニメのバランスの悪さ(アホな設定のわりにシリアス化する)は、原作者の短期間での作家としての「成長」が生んだ結果ではないか。
もう一つ、この物語の不思議なところは、最初からヒロインの東ちゃんがカオティックでサイコパスでピカレスクであること自体は何ら隠していないのだけれど、ストーリー展開自体はヒロインの野望に寄り添った「成長譚」「成功譚」のように描かれている点だ。
すなわち、蟻の浮いたみそ汁捨てたり、ノートに酷い分析してたり、相手に舌打ちしたり、急に不機嫌になったり、仲間に捨て台詞はいたり、東ちゃんが頭がおかしいってことはむしろ丹念に描きこんで来るんだよね。
だいたい、自分だけは本名の「東高の東ちゃん」で、他の三人はまるで違う名前なのに「北ちゃん」「西ちゃん」「南ちゃん」呼びに誘導してるってのは、友情なんか嘘っぱちで自分の理想のユニットの数合わせのためだけに集めた木偶人形だと最初から言っているようなものだ。設定自体のなかに、東ちゃんの自己愛性パーソナリティー障害はしっかり描き出されている。
だが本作の場合、ヒロインの悪行はしっかり描きつつも、なんだか総体としては「ヒロインの夢が叶っていく」良い話みたいに、一見感じられるような不思議なバランスで作ってある。すくなくとも、東ちゃんに対してそこそこ宥和的に、ある程度の共感性をもって寄り添って描いているのは確かだ。
「そこまでろくでなしだってそっちから強調しながら、お前らは俺たちに大らかな心でこの娘を愛でろって言ってるのか??」ってまあ、どうしてもそんな気にはなるよね。
「どう考えても共感しがたいヒロイン」の成り上がりを、たとえば松本清張の『黒革の手帖』とか『わるいやつら』みたいに、きちんと「悪」として描いていれば違和感も逆に軽減される。だが、それを応援するかのように描かれると、どうしても胃もたれしてしまう。
(書いてて思ったけど、大きな野望のために対人関係まで考え抜いて策略的に構築して、善行を積んでキャラづくりに励んで、なんだかんだで回りのみんなからは愛されてるって、ちょっと『コードギアス』のルルーシュっぽいよね。)
たぶん、一番理不尽なのは、ある意味やっていることに悪の一貫性があって筋が通っている東ちゃんのほうではなく、噓に噓を塗り固めた関係性を押し付けられて、無理やりアイドル稼業までやらされながら、簡単に東ちゃんを許し、恒常的な友情を結ぶことを選んだ「三人のほうの異常性」にあるのかもしれない。
このいびつな関係性を「作品の不出来」として責めるのは簡単だ。
「そんな人見知りで人前にも出たがらない娘が、騙されたからってアイドルなんかやるわけがない」「本当はやりたがってるのは東ちゃんだけなのに、他の三人があんなに簡単にデビューを受け入れるわけがない」
僕もそう思う。とくにテレビ局が地元の可愛い東西南北ということで番組の女子高生レポーターとして出演させるあたりから、曲を与えてデビューさせようとするところまでは、かなりの懸隔があって、だいぶ展開としては無理があるんじゃないか、と。
ただ一方で、こうも思うのだ。
原作者の髙山さんは、正真正銘の乃木坂アイドルだ。実際にデビューしてアイドルグループに身を置いていた人物である。そんな人間が、「実際には芸能界にはいないようなキャラクター」を果たして造形したりするだろうか?
西ちゃんも、南ちゃんも、北ちゃんも、実際に身近でこういうタイプの娘がいたからこそ、こんな感じのキャラクター造形になっているのではないのか?(もちろん、東ちゃんのようなアイドル道を虚仮の一念で突き進む、妄執に囚われたサイコパスもまた思い切り身近にいたのでは?)
そう考えると、異様にお人よしで、自分たちを騙して罠にはめて貪り尽くして出しに使った東ちゃんを受け入れてしまうような三人については、こういうタイプが芸能界には「本当に居るのだ」と思って観たほうがいいのかも。
一番この中でわかりやすいのは、実は南の華鳥蘭子ちゃんだろう。
何故なら、この娘には「縦ロールにしてテニス部に所属してお蝶夫人を自称している」という珍妙なキャラ付けが敢えてなされているからだ(いつの時代の娘だよw)。
お蝶夫人は、もちろん『エースをねらえ!』のメインキャラの一人である。あの作品におけるお蝶夫人というのは、一見ライバルキャラにみえて、実は超のつくお人よしだ。
岡ひろみと宗方に食い物にされて、さんざん踏み台にされ、練習台にされながら、全力で岡のために尽くし続ける哀れなまでに善意の人物である。
かつて大泉実成は『消えた漫画家』のなかで、『エースをねらえ!』は「グルイズムの漫画」であると喝破した。要するに宗方という絶対的なグルがいて、それにひたすら盲従する岡ひろみという巫女がいて、その成功のために登場人物全員がすべてを喜捨して尽くし続けるという物語の異常性を、新興宗教の構造と同様であると指摘したのだ(原作者の山本鈴美香は実際に、父親の創始した新興宗教の巫女でもある)。
あまりこの話に深入りしても切りがないが、要するに華鳥蘭子というキャラは原作者によって、「無条件に東ゆうに尽くす善意のキャラ」としてアプリオリに設定されているということだ。常に宥和的で、お母さんのように気を遣い、全員の幸福のために間を取り持ち続ける優しい女性。その背景には絶対的な富と家柄という優位性がある。
北の亀井美嘉ちゃんも、蔭のある曲者のキャラクターだ。
この娘の場合、他の二人は東ちゃんが目をつけて自分からスカウトしたのに対して、北ちゃんのほうから声をかけてきて仲間に加わった経緯がある。東ちゃんからすると、彼女はアイドルとしては「ごまめ」であり「追加メンバー」に過ぎない。小学校の幼馴染だが、顔がわからないくらい変わっていて、東ちゃんは家で自己実現ノートに向かいながら、「顔が違う」といいつつ思い切り「整形」と書き込んでいる(こ、こわいよ!w)。
要するに、東ちゃんはこの娘を他の二人より「下に見ている」し「作り物の美少女としてバカにしている」。北ちゃんは自分の顔が変わっていることを東ちゃんには「知られている」わけだから、自分が偽物の美少女であることも自覚している。
しかも、北ちゃんが東ちゃんに近づいた真の理由は、かつて彼女に救われたことでヒーローとして絶対視していて、ファン第一号だったからということが最後に明かされる。
要するに、この二人には「お互いに気付いていないが」明確な「主従関係」があり、北ちゃんは東ちゃんにかしずくように設定されていて、それを東ちゃんも無意識下で理解している。
北ちゃんが彼氏をつくって裏切ったことで、東ちゃんがあれだけ切れたのは、単純にアイドルの掟に反したからではない。まさか一番の飼い犬に手を噛まれるとは思っていなかったからだ。
一方で、北ちゃんの自信の無さ、自分の無さ、依存性、盲従的態度、ボランティアでなんとか自尊心を充たす姿勢などは、「男性に対してもそうなりがち」なキャラとして一貫している。
一番ややこしいのは西の大河くるみちゃんで、とりわけ「なんで東ちゃんに付き合ってアイドルなんてやってたのだろう」と思わされるキャラでもある。
ただ、こういう内気で、人見知りで、コミュ障で、メンヘラだけど、男好きのする可愛さがあって、そのことに実は自覚的で、萌え袖の服を敢えて着ていて、なにかのエクスキューズさえあれば「輝ける」準備をしている娘って、実はアイドルにはたくさんいるのではないだろうか。
学校ではいじめられていた、ハブにされていた、誰とも口をきかなかった、といった話を口にするアイドルがどんなに多いことか。そしてアイドル稼業のなかで追い詰められ、メンタルの不調に陥り、異常な振る舞いの末に辞めていく娘がどれだけいることか。
やたら可愛いのに人見知りで、やる気がないのになぜかアイドルをやろうとして、向いていないせいで壊れていく子たちを、髙山さんは間近でたくさん見てきたのではないか。
西ちゃんの極端なバランスの悪さと、「友達」という言葉への途方もない執着と、それでも東ちゃんへの「依存」が解けないその姿には、髙山さんが見てきた「もっとも生々しいアイドルの姿」が刻印されているのではないだろうか。
こうして考えてくると、『トラぺジウム』という作品の核心は、アイドルになるという虚栄を「宗教的情熱」として捉えている部分にあるのではないか、という気がしてくる。
東ちゃんはアイドル道の「布教」のためなら、偽りの人間関係を構築することも辞さない。
最終的に彼女たちを「アイドル」というフェイズに高めてやれるのなら、それは彼女たちの利益にもなるからだ。
彼女は宗教的情熱をもって三人を教導し、三人は信徒として行動をともにすることを選んだ。それは洗脳だし、友情の在り方としては偽りの虚構ではあったが、たしかにそこで生まれたシスターフッドは現実の幸せでもあったし、ひとときのアイドル活動は彼女たちの自負心と自己愛を満たしてくれた。
そう、アイドルを目指すということは、単なる夢でもビジネスでもない。
ある種の狂気であり、ミッション(宣教)なのだ。
そんなメッセージを感じ取りながら、僕は映画館を後にしたのだった。
星座になれたら
冒頭から作画が非常によく、OPの演出や色遣いも素敵だったのですが、そこがピークでした。
とりあえず、一貫してゆうの性格が悪すぎる。
序盤は若さとガムシャラさだと捉えて流してましたが、「彼氏いるなら友達にならなきゃよかった」は最低。
しかも恐らく、本人の台詞にもある通り「言い過ぎた」だけで本音だろう。
被害者の会を結成してもおかしくない他の3人がアッサリ許してるのも腑に落ちなかった。
3人全員を“ぼっちキャラ”にしたのも失敗では。
ゆうの我儘に付き合う理由が「初めて友達ができて嬉しかったから」だけに見えてしまう。
結果的にゆうがそこを利用した形にもなっちゃうし。
そもそもデビューまでの流れがご都合主義にも程がある。
くるみが発狂するのはさもありなんなのだが、その前に素直にアイドルやってたことの方に違和感がある。
ゆう以外に動機もモチベーションもないのに、そういうの全部すっ飛ばしてるんですよね。
ラストも、「なんやかんやでアイドルになれました」では感動も何もない。
デビューライブ(どう見てもスタジオ収録だが)はCGと作画の繋ぎも自然で凄かった。
全編を通して撮影による光の処理も見事。
曲も悪くないし、声優も極端にヒドい人はいなかった(老人2人は原作者へのご褒美ということで…)。
なので、完全に脚本で台無しになったパターンでした。
美嘉が「ボランティア仲間」にキレるシーン、次に会うとき普通だし、どこにも繋がらないし、要る?
社長のボタンがやたらデカいカットがあったのと、サラッと流された美嘉の「顔も変えた」発言が気になる。
アニメで例えるなら最終話【は】よかった
原作は知らずに視聴。
アイドルまでのサクセスストーリーかな?とか思ってみたら、自己中女と巻き込まれ善人の友情(仮)物語。
まずはじめに、、、主人公が徹頭徹尾嫌いで好きになれない。アイドルになるために画策することは悪くないけど、色々最悪すぎる。もう少し他の人を尊重しろとか、勝手に自分で進めるなとか、強引すぎるとか、ちゃんと謝れとか、みんながみんな自分と同じようになることが幸せだと決めつけるなとかとか、、、、キリがない。
流されすぎる他のみんなもどうかと思うところはあるけれど、だとしても酷い。それ故にずーーっと嫌だった。
ただ、仲間がいい人すぎる。対照的に見てるから最高。ホントにもっと怒っていいだろってところもすごい寛大。
ストーリーは、アイドルになる話?の割にはあんま躓かずにサクサク成功していく。どっちかって言うと、やる気の違いによる方向性の違いがメイン?な感じ。
初めは、主人公が嫌いなのは置いといて仲のいい東西南北が良き!!不穏になってからはずっと嫌な気持ちが続く。最後は割と綺麗に終わったので少し感動出来て良かった。
まぁ、総称して割とリアル?な人間関係で微妙な気持ちにはなったけれど、仲直り・文化祭・10年後と最後の方は感動も出来るし良き!あと、歌が神ですね!
追記:写真家のあいつ、めっちゃ良い奴だね!
良い作品だと思いますが、ハマれなかったです
ストーリーもアニメとしての作画も良くできており、作品としては楽しめます。でも、ピンと来るものはなかったな〜、という感想。
まず、ストーリーは「理想と現実の間」で葛藤し、少女は大人になっていく、という王道の青春もの。何ものでもない何かに成ろうとして、結局は自分以外の何もでもない、唯の自分なる。まあ、王道であるから故に、間違えのないストーリー。
続いて、Clover Works制作の美しい作画。アバンからオープニングがグッと引き込まれました。南房総の明るい景色と、薄暗い渋谷や東京に街並みの対比とか、光を使った情景描写も見事です。
声優も上田麗奈と洋宮妃那の主役級がしっかりして、良かったと思います。1点あえて苦言を言えば、爺さまズのモブが酷かったぐらい。まあ、年寄り役ってかなり難しいと思うのでね〜。
ピンと来なかったのは、結局最後まで登場人物やテーマに感情移入出来なかったから、ですね。要は「ハマれない」ってこと。
ヒロインの東ちゃんはイマイチ掴みきれなかった。根は「腹黒ボッチのドルヲタ」なんでしょうが、もっとデフォルメしてくれたら、入りやすかったかな〜?素で入るなら、意外と常識人であるお蝶夫人か、カメラの兄ちゃんだったのですが、あまりキャラの深掘りが無かったで、、、
やっぱ、作品テーマであるドルヲタでないと、ハマれないのですかね〜
物語の大きな流れは「Tari Tari」なんですよね。テーマがアイドルか高校の合唱なのか、の違いです。あちらの方が、それぞれの想いにスッと感情移入できたので、劇場版って尺が影響していたかもしれません。
不等辺四辺形
原作未読。乃木坂46は冠番組見てる位には好きで興味があり観に行きました。
グループプアイドルを目指す主人公と、その仲間を集めた先にどうなるかという物語。
映画内でどうしても気になってしまったのが、事が起きるのがだいたい唐突であるということ。
基本的には主人公の話しのみにスポットライトが当たっていて、他の仲間の深堀りが浅く各キャラクターの感情の機微がほんとんど描かれていない為と思われる(全く描かれていない訳ではないが、どうも付け焼き刃に感じる。事が起きてから関係するキャラクターの独白を繰り返しているような。)。
その為、主人公が自分勝手に見えたりコミュニケーションが言葉足らずだなという印象を受ける。
最後は主人公が昔からの知り合いであるキタに会いに行き以前の自分はどうだったかを聞くが、昔の話をそれまでに劇中で大してしてないので、そこすらも唐突に感じる始末。その後、各キャラクターがとある宿題を持ち寄り大団円を迎えるがなんとも消化不良に感じてしまった。
しかし、題名のトラペジウム(どの二つの辺も平行でない四角形)は4人の距離感を示す言葉としてピッタリで良い題名のチョイスだなと感じました。途中オリオン座が映るシーンも4人の関係を表してるみたいで良かったです。
また、興味深かったのは、アイドルの恋愛や各メンバーのやる気の差に対して当時現役アイドルだった原作者の考えが少し透けて見えるところです。全てのセリフが原作者本人の実体験から来てはいないと思いますが、現役アイドルが原作者である言葉、セリフの重みを感じました。
乃木坂46ファンは観る価値あると思います。
もったいなかった
原作の事は全然知らず、星街すいせいさんの曲に惹かれて見に行きました。
いきなりOPで流れた(笑)
いきなりエンディング感が…
内容はともかく、
エンディングは
①今まで撮った写真を映したながら主題歌
②クレジット流しながら東西南北(仮)で作詞した曲
③10年後のコスプレした写真
の順番で締めてくれれば、とってもエモくなった作品だったのにと思いました。
微妙な出来。夢の成功にボランティア精神や親友の利用は偽善で情けないと思う。
チラシで、”トラペジウム”と”バジ-ノイズ”が両方隣同士で置かれていた為、よく似た物かなと思っていた。”バジ-”の方は先週公開の音楽系バンドの話で実写。
”トラペ”はアイドル目指すアニメであった。
今日は「トラペジウム」をなんも考えずに観たよ。
場内、ほぼ野郎(男)ばっかりでしたね。しかもアニオタ系のブツブツ小言言ってそうな人ばかりで ちょっと軽く引きましたわ。(汗)
そう言うアイドルキャラ4人の話なんで、やっぱりこの手のファン層が来ちゃうのかな・・・でも 好きなんだろうし それはそれで良いと思う事にした。
なんか入場者用の戦利品wプレ貰いましたわ。
アイドル名は”東西南北(仮)” 4人がアイドル目指し夢と希望と挫折、過酷な先に迎える現実とは、そして彼女らの10年後の未来は。
※うう~ぅむ 書いてて何て安直な内容なんだと。何で劇場でやってるのか、配信スタ-トでも良いと思うんだが。
原作:高山一実 氏(元乃木坂46)
CV関係
・東ゆう(東:主、アイドル志望女子):声 - 結川あさきさん
・大河くるみ(西:ロボコン工学女子):声 - 羊宮妃那さん
・華鳥蘭子(南:テニスお蝶夫人):声 - 上田麗奈さん
・亀井美嘉(北:主の小学校同級生):声 - 相川遥花さん
・工藤真司(カメラマン):声 - 木全翔也さん
内容的には、流石元アイドルがネタ書いてるので、その辺りは苦労とか売れる為の秘策はそうなのかなと 感じた。
アニメでも実写でも本質的要素は基本変わらんのやけど、
なんだろう 話にね味付け足らんのよ。そう感じる。
見た後の得られる感情の深さが浅いですかね。そこが残念でしょうか。
思った事:
①人物作画キャラはどれも可愛いと思います。アニオタの心を惹きつけてると感じますかね。
②東はやっぱり あの性格や考え方では何度もオーデション落ちると思う。アイドルでは売れないと思うわ。
ロボコン工学女子か、お蝶夫人女子が一般的にはウケそうだと思う。
特にお蝶夫人女子がリアルならタレントで推しかも。想いや話し方が良い感じ。
ロボコン工学女子もリアルなら普通にウケは絶大と思うね。
③やっぱりあざとく ボランティア活動を遣っている証を残す行為がダメかな。
誰でも就職有利とかでやってるじゃん~って声ありそうだけど、既にこの手は分かり切ってるから敢えてSNSなどに出してる人は見送りたいかな。
④東の味噌汁にアリで、その辺に捨てる。捨て方も対処もダメだな。
その点、北さんは他の2人を呼んできて皆で食べようとした点がエライ。場を作る事が出来る人なんだね。
⑤解散後、喫茶店から出てくる北さんと偶然出会い 東と話するところ。
北さんの髪の色がグレ-じゃ無かった気がする。なんで色変えたんじゃろか。
⑥10年経って、東はタレントアイドルになってて。北さんは結婚し二人子供が出来て。南さんは仕事で海外ボランティア活動。西さんはロボット工学関係の道に進んでたっけ?。工藤君は撮影スタジオ持ってて写真撮ってる。
みんな進むべき道へ自分で考えた方向にイケてる話展開でエンディング。
それで円満満足ハッピーハッピーw。でも何も感情がね~残って無いのよね。
⑦歌CDだけでも リアルに売れると良いね!(歌が絶妙or微妙w)
気になる方は、
劇場へ。
後半はよかったです
前半は少し早送りで話を見せられているような不思議感がありましたが、後半から良くなってきました
10年後のオチで4人だけでなく、男の子の10年後も描かれていたのはとても良かったです
あの高山一実が
この性格の主人公書いている所に、何か色々と考えさせられる。
偽りの友人計画
みんなそこまでわかった上で受け入れたんかな?
そこまでしても人気が1番ないあたり…。
でも最終的には成功してるあたりはちょっとモヤっとした。
あと違和感のある工藤くんの声はそういうことね…と。そういうのもういいから。
明らかに女声の爺さんも…別の配役もあったやろ…と。
やはり主人公に感情移入できなかったので、採点は厳しくなりました。
夢が他人に押し付けるのは本当にいいのか
予告編で東ゆうが可愛いと思って見に行った。
主人公4人は個性があり、仲良くて魅力的な所もあると思う。唯東の夢は友人達に押し付けて、自分の本当の考え方や思うことを一度でも言わなかった。それは本当に彼女たちを友達として見るのか?それとも唯自分の夢を実現するために利用するのか?納得出来ない!自分の夢なのに、チームを支えるのはいつも南ちゃんと亀井ちゃんだよね。だから失敗した。主人公の性格はこの作品が人気になれない原因だと考える。本当に残念だった。
逆に、自分の失敗に向かう勇気も成長する物語の一つである。皆と話して、分かり合えるのがチームと友達だと思って、最後皆一緒に友達に続けて良かった。高山一実のことは詳しくないが、もしそれは本人の経歴をきっかけに書いたなら、その勇気や夢に向かうねばりが本当に素晴らしいと思う。
もう一つ残念なのは、4人初めて主演するシーンのだ。その舞台のショットでvtuberっぽいCGを使って、個人的に違和感が感じる。もし、CGではなく、その全身像の立体感を無くして、皆んなの表情や動きのカットをもっとアニメのような感じが有ればもっと良いと思う。
主人公の強引さが目立つ
原作小説を未読です
本作は主人公の東ゆうが
東西南北のそれぞれの学校の美少女を見つけ出して
彼女たちをアイドル活動をすることを狙う
主人公がメンバーを集めるときに
本当の目的を隠して
友人になろうと言って近づくのはちょっと強引に感じる
そして、
西(ロボット好きな女の子)
南(お蝶夫人っぽいお嬢様)
北(主人公の昔のクラスメイト)
の3人をあつめて、地方テレビ番組から
アイドル育成計画的な番組からデビューし
本格的にアイドル活動をしてくる
しかし、アイドル活動がもともとの目的でなかった
3人はアイドルでやっていけなくなってしまい
結果として、アイドル活動を解散になってしまう
解散したあとは主人公もアイドル活動をやめ
学校にも行きにくくなった
その後、メンバーと再会をし和解して
主人公はもう一度アイドルを目指して頑張る
そして、みんなそれぞれの夢をかなえて
10年後に4人と再会するという感じで終わる
本作を観ると
主人公の強引さが際立つ
メンバーも含めてすべてアイドル活動をするための踏み台というイメージ
そもそもアイドルになりたいらしいが動機がわかりにくい
さらに主人公は外国に行った期間があり(英語も堪能)
日本のアイドルに触れていない時期があったのに
なぜ、日本でアイドルになろうと思ったのか本作でもよくわからない
集めた3人は普通にいい子だな
アイドル活動に巻き込まれた感じなのに主人公の悪口言わなかったし
「目に狂いはなかった」というセリフがあったがその通りだ
それとアイドルに向いているかは別ということか
モブとかも悪口を言っていた人もいたという描写もあったので
それを考えると3人はまとも
ただ、お嬢様とかロボット好きの女の子とかの設定は
序盤くらいでしかあまり意味がなかった
さらにアイドル活動についていけなくなって
解散をしたのにCDを買った主人公のところに集まるのは驚いた
普通だったら、メンタルやばかった子もいたので
4人集まらずだれかは絶交していると思った
そもそも、なぜこんな回りくどいことをして
アイドルになろうと思ったのかというと
主人公はオーディションに全部落選をしたことでこの作戦をとったらしい
でも、一度オーディションで全部だめだった人が
ラスト再チャレンジでうまくいくのかとラスト疑問に思った
どう考えても「東西南北」での知名度があったからだろとしか思えなかった
本作ではアイドルになるには
容姿や才能よりも、アイドルに対する異常な執着がないと
アイドルになれないというメッセージを感じた
原作者もアイドルなのでこれが事実なんだろうか?
ただ、10年くらい前ならともかく
現在だったらyoutubeとかネットからアイドル目指すのだろうかと思った
主題歌にVtuberがかかわっているのもそういう意図があるのだろうかと感じた
作画や声優は基本的に不満はなかったが
爺さんトリオの声に違和感があった
しらべたら、原作者含む乃木坂メンバーがゲスト声優やっていたのか
人は思い通りにはならない
キラキラしたアイドルものは特に好みではないですが、この作品は面白かった!
最初から打算丸出しで、こんなやり方いつまでもうまくいくはずない・・っていう嫌な予感を感じながら話が進んでいく・・・。メンバーと自分のSNSを比べるシーンも見ていて怖い。
この子たちは日の目を浴びるところまでいったけど、そうなる前にこうして色々な理由で解散していったバンド・グループ、無数にあるんだろうな。
一番心に響いたのは、ゆうが「私っていやな奴だよね」って母親に聞くシーン。これを子供に聞かれたら親はどう答えるべきなのか。「そういうところもそうでないところもあるよ」って答えはかなり満点に近い回答だと思う。そうだよね、0か1かだけで考えないのが大人、なんだろうな・・と。
しかし、破滅した後自分の悪さにも向き合って反省するってそう簡単にできることじゃないと思う。それができたからこそ、(最初は打算で作った友達なのに)ほかの3人と関係も修復できたし、後味が悪いだけの作品に終わらなかったところは良かった。
あと、みかが声を絞り出しながら「近くの人を幸せにできなきゃ~」って言うセリフ、すごく声優上手かった!
トラペジウム、個人的に仕事でよく触れる単語なのでなじみはあったが意味は知らなった。不等辺四辺形とオリオン座の星の2つの意味があるんですね。
それでよくオリオン座が画面に出てきたのか~。
暴走機関車 東ゆう
東ゆうは暴走機関車または人格破綻者とは言い過ぎだろうか。私が彼女の嫌な面を見た時に目を背けたくなるのは、彼女に夢あふれる綺麗なアイドルを求めているからだろう。
東ちゃんが自己中で周りが見えていないのは、彼女が人間で高校生だから当然のこと。
前半のサクセスストーリーは葛藤や迷いが少なすぎて味気がない。
全部セットアップされてるだけだった。しかし、彼女なりに筋道立ててステージに登ったことは評価できる。手段に拘らず、相手の懐に飛び込みや交渉や根回しを行う営業力がある。だからチャンスを掴めたのだ。
後半は東ちゃんの等身大の物語がはじまった。アイドルを経験して苦い思いをしたからこそ、自分の良いところも悪いところにも気づけた。前半と変わって、他者を他者として向き合い認めた。他の3人もそれぞれが輝く方法を見いだせたところに成長があった。
ここでもう一回みんなでアイドルやろうとか言い出さなくて良かった。
結局、東ちゃんがそこまでアイドルに執着する理由が分からなかった。
ハイライトは冒頭の「なんもない」。すいちゃんの活躍が映画館で見れて嬉しかった。
StarryJetも見逃さなかったぜ。
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