猿の惑星 キングダムのレビュー・感想・評価
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今この時もテイラー船長は宇宙空間を漂っている‼️
前の三部作で人類VS猿の全面戦争が描かれ、地球の支配者が猿に交代。ウィルスに侵された人類は言葉を失い、知性を失い、原始人のようになってしまっている‼️そう、1968年の第一作目の「猿の惑星」の時のように‼️そんな人類の中でただ一人、高い知能を持つ人間の少女メイと共に行動する若き猿、ノアの冒険‼️ラストの海水が流れ込むスペクタクルや、イーグルの活躍などのアクション描写は見応えあります‼️「キングダム」という副題がついていますが、要は猿たちは人間の文明跡で生活していて、大家族のようには見えても、王国とまではチョット‼️「エイプとエコーの共存は可能か?」というテーマが今作と、製作されるであろう続編で描かれるのでしょうか⁉️ただ、ウィルスの脅威を逃れ、人類文明を維持している人間が大多数存在しており、またその事を猿たちは知らない事から、まだまだ猿と人間の間には幾つものドラマが待ち受けてそうですね‼️なんか楽しみなような、憂鬱になりそうな‼️なぜなら、行き着く先は1968年の「猿の惑星」ですから‼️人類は完全にネアンデルタール化し、猿たちもそれなりの独自の文明を築く‼️人類にとっては悲劇的な末路が描かれるのでしょう‼️さぁて、あと何作鑑賞すればチャールトン・ヘストンが不時着してくれるのでしょうか⁉️
人類と猿
リブート3部作は観ましたが、他の猿の惑星は観てません。
リブート猿の惑星シリーズで、一番好きな創世記ほどではなかったが面白かった!
主人公がシーザーから新しくノアにかわりましたが、ノアのキャラも魅力的で続編でも主人公のままで、もっと成長して欲しい!
プロキシマス・シーザーの倒し方もカッコよかった!ノアがだんだんと立ち上がってみんなも、うたいだして鷲がどんどん集まってきて倒すのはカッコよかったし、感動できた!
今作の敵役であるプロキシマス・シーザーは予告編のWhat a wonderful day!がカッコよくて、かなり期待してました。でも観てみると良かったんだけど、もうちょっと狂ってて冷酷な独裁者の感じを出して欲しかったです。
そしてあまり活躍はしなかったけどラカがすごく良かった!完全に死んでしまったみたいな描写はなかったから、続編かシリーズのどこかで復活して欲しい!
また予告からも分かっていたけど、映像がすごく綺麗!猿たちの表情はもちろん、猿たちに支配された世界がすごく綺麗に描かれていた。私はゼルダの伝説が好きなのでこの監督がゼルダの伝説を撮ってくれるなら期待したいです!
不満点は145分もあるのでやっぱり長く感じてしまった。できれば2時間くらいの尺にして欲しかったです。
終わり方的に続編は絶対あると思うので、続編にも期待したいです!
最新技術のエイプ表現すごい。
予習無しで IMAX 鑑賞。
内容が分からないことはありませんでした。
前評判で、ラストが、ラストがと強調して書いてありますが、
複雑な展開、大どんでん返しを強く期待しないで、
観るのが良いかと。とてもシンプルな作品です。
いくつか過去作は見てますが、
本作のエイプ表現はさすがでした。
キングコング的な巨大なアクションと違い、
エイプの激しい登り降り、ジャンプのアクション、
手足の動き、表情の繊細な表現は、見る価値があります。
乗馬シーン、カッコいい。
パルクール好きには心地良い疾走感も演出されてます。
このシリーズに耐性がない人は、
感情移入が難しく、進化というテーマも感じにくい、
結果、ラストを見ても、良くわからないかもしれない。
また、人間とエイプの闘いの方向性に進んでいきそうで、
個人的に今後が心配。
エイプを通じて、本当の知性、自然のあり方、
家族との絆なんかを思い出せる作品であってほしいところ。
う〜〜〜ん…
もっとストーリーを練ってから映画を作るべきでは⁉︎
私が勝手に期待し過ぎてしまったのか⁇
猿も知能が上がると同種で殺し合いをしてしまうと言うのはある意味こちら人間側のエゴでは無いのか?
最後のオチは次回作への案内なのであろうが何ら面白味を感じ無いのはわたくしだけだろうか…
これは合わなかった
人間(エコー)と猿(エイプ)の立場が完全に入れ替わった世界です。
そしてエイプがメインで人間は1人を除いてほぼ出ません。
なので猿の猿による猿のための物語です。
ストーリーが進むにつれてわかってくるけど比較的最近(100年は経っていない??)人間の撒き散らしたウィルスにより人は言葉を失い猿は知能を獲得して立場逆転となったようです。エイプにとって人間は家畜以下、でも一部の人間は本来の姿のまま話せるけど圧倒的マイノリティーなので人類の再興を狙って世界各地に身を潜めています。
最初から最後までほぼエイプのみで喜怒哀楽織り交ぜたドラマが展開されるわけだけど、真剣な顔した猿同士が抱き合って涙を浮かべて家族愛を語って感情を爆発されても全然感情移入できなかった。
猿の惑星って初回からそういうものだし何で違和感あるんだろうと思ったけどとにかくCGの完成度が高すぎるのが理由かもしれない。動きや体型(CGなのでもちろん着ぐるみじゃない)も完全に猿なのに表情や話す言葉は人間と同じ。
テーマは何だろう。
地球は人間だけのものではない?
多様性?だとしたら飛躍しすぎかもしれない。
人間と猿半々くらいにしてくれないと動物映画見たいわけじゃないので。
公開前のCM、トレーラーや紹介文などで驚愕のラスト的なことが謳ってあったけどそんなものは全くないです。個人の感想ではなく本当に何も起きません。
人類は
最後の方のノアの台詞の、「人類は全てのモノを自分のものにしたがる。」と言うのは、本当に的を得てて、ある意味反省すべき点だと思いました。この二人には今後も因縁がありそうな感じだから、次回はそこからでしょうか?
本作では"ディズニーの魔法”は無いようだ。どうかそのまま
前日譚3部作のスーパーエイプ『シーザー』の死去から始まる「王国」と名付けられた本作は、偉大なる新章のための序章といった位置付けだったようだ。
序章とはいえ、いち作品として満足度の高い重厚な力作であり、スター・ウォーズに例えると、まさにEPISODE 4にあたる内容と考えるとわかりやすい。今まで見る機会のなかったファンなら、なんならココから見始めてもアリではないかと思えた(あとから創世記→新世紀→聖戦記をみる、みたいなね)。
本作+今後2作で「新3部作」とのこと。
ぜひとも今後2作に期待したい。
重厚さを保つためディズニー病(キャラ優先主義)には罹らないよう願いたい。
***
珠玉のラストシーン『ノア』×『ノヴァ』の目線の先にあるのは共存か、戦いかという、煽り感満載のクロージング。本作で2時間もかけて描かれた小競り合いのような局地戦は、そのためだけにあったようだ。中だるみのような時間も多々あり、眠気との戦いも強いられた挙げ句、プロキシマスもなーんか小物感だったし(実は生きてたネタかもしれませんね)。あれ?ちょっとイジワル?だめ?
猿の進化。聖戦(キリスト。シーザーの窓は十字架になっていた)から300年の本作がこのような原始的な文明とするなら、あと1600年で第1作に繋がると仮定すると、次回作はローマ帝国時代のような、また、その次回作では第二次大戦のような、そんな進化が起こるのであろうか。それはそれで楽しみだ。
ご都合主義はさておき、本作にはなかなかの面白さがあった。
人間側のキーマンだったノヴァの正体明かしが観客に対するWOWに繋がっていて、秘密基地潜入後の衣装が現代的に変化&態度の変化(おや命令口調?)で、ノアたちがいきなり中世レベルへと見え方が変わってしまうという、この印象ベクトルの変化。トリック。観客の期待感とか、言ってもリアル観客の我々は人間側なのであって 猿に狩られるヒトを見ている居心地の悪さがどう、変わるかとか、上手に手玉にとっていたようだ。このあたり、上手いとおもった。
また、SFモノにありがちのツッコミどころは大いに健在。
鷲の育成一族がカッコウのように自然の卵を命がけで持ってくるって?あれだけ育成してたら雛とかブリーディングできてんじゃねーのとか。あれだけ武器やら何やらありそうな基地に入って、持ってきたのはリボルバー式のマグナム一丁かよ、とか。戦車乗り回したら戦国自衛隊的に瞬間、大勝ちできない?とか。持ち出した赤いSSDのようなアレって、スカイプの連絡帳か何か入ってたのかね?とか。まさかアンテナ動かしたかっただけ??ああー。キリがないね。
まあ私はそんなツッコミどころをツッコミながら楽しむのが、正しいSF映画の見方と考えているので、まったく問題ございませんが?
ちなみに連絡帳で繋がったナントカ州の誰ベエさんもアメリカ人のようだ。遠く日本ではどんな感じになっちゃってるんだろ?ってとても気になった。
ラカ曰く「猿にもいろいろいてねー。テナガザルとかねー」
ノヴァ「・・・(知ってるわそんなもん)」
という会話から察するに、きっと日本ではニホンザルとかが猛威を振るって支配層になっちゃってるんでしょうね。その場合はきっと、日本語話すのでしょうね。温泉文化もあるんだろうな。ちょっとだけ見てみたいな。
猿の惑星プリクエルの新3部作。本作の熱量以上のもので続けてもらいたい。
そしていつか、ヘストンの宇宙船が空から落ちてきますように。
「キングダム」のスケールが小さい! ドラマも浅い。猿たちのCGは凄い!
オリジナル・シリーズを繰り返し繰り返しテレビで見ていたファンです。
全3部作は、最初の1本のみ。バートン盤も未見。
感じたのは、話のスケールの小ささ。
平和を好むイーグル族の集落と、独裁集団キングダムの話のみで、地球規模を感じない。
予告編でボス猿が「何という素晴らしい日だ!」と言っていた場所も実はそんなに広くはなかった。
その場所が人類が遺した「ミサイルのサイロ」の付近で、終盤、猿たちがミサイルの中に避難するから、まさか、間違えて発射されるのでは!?という驚愕の展開を期待したが、通過するだけでした。
しかし、とにかく自然な猿たちの「CG」は凄い!!
かすかに微笑む微妙な表情なんかがとってもいい。
もう屋外でモーション・キャプチャー撮影ができるらしい。
特に今回は、猿と人間と鷹、おぼれる猿という水中表現まで満載なのに、全く違和感がない!
今一つ入り込めなかったのは、人間たちと猿たちの間や、同部族内でのドラマが浅かったこともありました。
また、人間狩りシーンの人間たちは、野生で言葉もしゃべれないのに、レジスタンス?隠れていた人間たちは、300年経ったのに今と全く変わらないのが変に感じました。
最後に、やはり、馬に乗った猿にひもでつながれた人間が浜辺を歩くシーンでは、
お!まさかここで自由の女神が出るのでは!と期待したのですが、やはりそんなシーンはなく残念。
前3部作とかでもありませんでしたか?
【"エイプと知性の残る人間の共存は可能なのか。”前シリーズのシーザーに代わり、今シリーズのシーザーは知性ある人間を敵視する扇動的な強かモノです。今作は新シリーズ第一作としては上々の出来だと思います。】
ー 冒頭、前シリーズのシーザーの亡骸が火葬されるシーンから始まる。彼のシーザーは人間に反旗を翻すも理性的なエイプであった・・。-
◆感想
・前シリーズ最終作から7年近く経ったが、”猿の惑星”シリーズはマダマダ続くんだなあ、と思いながら劇場へ。
・前シリーズのシーザーの性格が好印象だったので、今作はどうかなと思っていたが、まずはノアというイーグル族の若いエイプが出て来て、その表情の感情の機微の表現の細かさにやや驚く。
ー モーション・キャプチャー&VFXの進化は前シリーズでも凄いと思っていたが、今作は更に深化したように思う。-
・ノアは凶悪な武装ゴリラ集団にイーグル族の村を焼き払われ、ラカと言うオランウータンと旅を始めるが、一人の女が付いてくる。ラカは彼女をノヴァと名付け、食べ物や暖かい衣服を与えるが、ノアは未だ懐疑的である。
ー ラカが前シリーズのシーザーの考えを尊重しているように見える。-
■武装集団を率いていたのが、プロキシマス・シーザーと言う支配者だという事が分かるシーンは印象的だ、彼が、大勢のエイプの前で演説し扇動する姿は大袈裟に言えばヒトラーの様である。そして、そこが今作のタイトルでもある”キングダム”であるという事も。
更に、プロキシマス・シーザーは喋れる人間から知識を得ており、強かな面も併せ持つエイプであった。
ー この辺りから、映画はググっと面白くなってくるのである。ー
■ノヴァの本当の名は、メイで彼女は知性ある喋る事の出来る人間であった。彼女が”キングダム”に来た理由が分かるシーンも面白い。彼女の狙いは”キングダム”内にある且つて人間が作った施設を復活させ、世界各地で生き残っている人間達とコンタクトを取るために、施設内から通信機器の基盤になる装置を取る事だった。
ー この辺りから、この映画は更にグググっと面白くなってくるのである。ー
■エマが仕掛けた爆薬が爆発し、”キングダム”に大量の海水が流れ込むシーンも圧巻であり、更にプロキシマス・シーザーがこじ開けようとしていた”施設”の扉が開き、内側からノアやノヴァが現れるシーンも、見応えがある。
そして、エマはノアを羽交い絞めにするエイプの胸を銃で撃ち抜くのである。
ー 人間が覚醒し、エイプに対しそれまでの屈辱を晴らす第一歩の瞬間である。-
■更に、ノアがイーグル族の誇りを賭け、殺された亡き父を想い、鳥の歌を謳いあげプロキシマス・シーザーを見事に海に突き落とすシーンも興奮する。
<今作は、前半から後半のノヴァが隠していた事実、狙いが明らかになる過程と、ノアが見事にイーグル族の男として、成長する過程が面白い作品である。
特に、後半の展開は、新シリーズ第一作としては上々の出来だと思った作品である。>
ラスト
だけですね、個人的に「新たなる帝国」を上回る部分は。この後は、結集した人類と猿の全面戦争、「続・猿の惑星」のように核兵器を持ち出すバッドフラグでしょう。
大体、愚かなのは人間との視点がまるで抜け落ちてしまった。猿も猿でシーザーのタブーを犯して平気で殺猿する、最早“人間”に堕してしまったんでしょうね。
正直、大コケ希望、続編不要。
ストーリーってよりかはCGの技術の高さのほうが見応えあったかな! ...
ストーリーってよりかはCGの技術の高さのほうが見応えあったかな!
猿と人間の派手な対決も共存も特になく、ある意味拍子抜けした感がある。
結局は復讐と言えども同族同士の殺し合いになってるのはある意味リアリティがある。
共存の難しさ
前作でもノヴァという名付けの女の子はいたんだけどノヴァというのは輝きという意味にもとれる。と今更実感したのは今作でもリブートの一作目から出ているシーザーの家紋のようなアイコンが今作にも描かれているが、そのアイコンとノヴァという言葉をリンクさせると不思議と「光っているマークだ!」と鑑賞中に気づいた。
今作の女の子はルパン三世の藤子のような目的のために盗むという使命を帯びていて猿側と一時的に共闘したが結局すべて交わることはなく去っていく。ここで正直「なんで一緒に協力していかないんだ!?」という都合の良いストーリー展開を望んで履いたのだかよくよく思ったら数百年程度で憎しみが消えるかと言ったらそうではない。人間として生きていたらやはり地上の土地は俺達のものだと思うし、あの世界の人間からしてみれば猿に身内を殺された人たちはたくさんいると思う。
そりゃ猿側と共存できればいいんだけれどなかなかそうはいかない。共生ができるのは理想なんだけれど手を取り合うことの難しさを最後に醸し出すのが素晴らしいと思った作品だ。
猿vs仮面ゴリラvs人間。
300年後の地球を舞台に退化した人間と逆に高い知能と言葉を身に付けた猿科の生物に支配された人間の話。
仮面ゴリラ軍に奇襲された猿軍、父を殺され捕らわれた仲間達、仮面ゴリラを追う猿軍ノア、途中出会ったオラウータンと人間のノヴァ(メイ)と行動を共にする事に…。
猿の惑星シリーズはほとんど観てなく…。
テレビ放送された作品でラストに自由の女神像が倒れてる?砂に埋もれてる?だけは鮮明に覚えてて。
本作に関しては繋がり的なものは特に感じず、ほぼ初見の私でも分かりやすかった!…んだけどアクションシーンは見応えありだったけど、時間を感じてしまったのと眠気がきちゃった(笑)
このシリーズ好きな方には熱い1本なんでしょうね!とりあえず続編ありな終わり方だったから公開されれば観に行こうと思います。
メイ役の子良かった!
VFXの技術向上と丁寧な仕事
冒頭の荒廃して緑に覆われた都市の映像と、エイプの動作と豊な表情が素晴らしく、いきなり惹き込まれました。VFX技術の向上もあると思いますが、作り手の感性や丁寧な仕事、愛情を感じました。
リブートシリーズの数世代後の設定ですが、1968年第1作のオマージュも所々にありましたね。人間の女性にノヴァと名付けるところ、X型のかかし、女の子の人形が「ママー!」としゃべるなど。
言葉をしゃべれる人間が多く生き残っていそうな設定。新型コロナウイルスでも、重症化する人もいれば、無症状の人もいる。ウィルスが蔓延しても全滅することなく、しぶとく生き続ける人間。人間と猿(エイプ)の共存がシリーズ一貫してのテーマと思うが、人間側がそれを許容することはないと感じました。続編でどのように展開するのか楽しみです。
シーザーを継ぐ者
シーザー三部作の意思を受け継ぎ、シーザーが何者であるかを知らない世代の物語。前三部作を観ていなくても歴史を語るかのように丁寧に復習してくれるのでうろ覚えでも問題ないだろう。エイプが支配しているであろう星で人間を見つけるのだが、森で出会った小動物に人間が餌をやるかのようにエイプが人間にリンゴを投げて餌付けするシーンはどちらが優位であるかを表現するのに印象的なシーンである。
今作の主人公の名前はノア、となると旧約聖書のノアの箱舟を想像するのではないだろうか。鷹との共存関係やタンカーのような船、洪水に飲み込まれる様はまさにノアの箱舟である。
人間の思想をシーザーが解釈し、シーザーの思想をラカが伝え、ノアへ受け継ぎ、人間の元へ戻り、再び人間がどのような道を歩むのか次回作へ期待である。
天体望遠鏡で他の惑星をみるシーンやラジオ通信をするにしては巨大すぎるパラボラアンテナが複数あるような施設から想像すると三体人ではないにしろ、既に人類は他の惑星で繁栄をして、本作の舞台は猿の惑星だがそれ以外の惑星がどうなっているのかという想像も絶えず、続きが楽しみである。
共生がテーマだが実に難しいと実感
猿の惑星の過去作は観ずに鑑賞しました。
猿が支配する地球という時代ですが、
知性のある猿といっても人間っぽくはなく、猿が進化したような造形です。
冒頭から息をもつかせぬテンポの良い展開で、ずっと面白いし目が離せないシーンが目白押しです。
前半1時間はあっという間でしたね。
そこから、主人公ノアとオランウータンのラカとの出会い、そしてノアのまわりを前半からチョロチョロしていた
フレイヤ・アーラン演じるメイと出会い、ノアに徐々に「人間を受け入れる」変化が見られ、3人の旅が始まるんですね。
このあたりは、ノアの気持ちと行動の変化が見どころで、ラカ・メイそれぞれとの良い関係性が築かれていくところに
温かさを感じましたね。
メイは、前半は動物的な動きで、ノアたちの食べ物を盗んだりして野生の人間的なキャラづけなのですが、
実は知性が高く・・・というか、現代の人間そのもので、凛とした佇まいと確かな意思みたいなものも感じられ、
只者じゃないという雰囲気は満々しています。
ただ、中盤から後半にかけて、ちょっとスローな展開でしたし、
もうちょっとコンパクトにできたんじゃないかと思いました。
本作145分の超大作ですが、120分に縮めることもできたんじゃないかと思います。
この長さがネックなんですよねー。中だるみしてしまいました。
そして後半は、メイが主人公か!?といっても過言ではないほど、メイの独壇場になっていきます。
人間の残した謎の軍事施設で暗躍、そしてノアと仲間たちvsプロキシマス・シーザー&シルヴァとの戦いで
イーグルのサンに助けられ勝利します。ここではカタルシスを感じることができて、実に映画的な面白さを味わうことができました。
ラストでのノアとメイの対話。ここは深かったですね。
メイはノアの姿勢次第では、ノアを殺すつもりであることがわかりますが、結果、ノアとは共生可能と判断したのでしょう。
そして最後の最後は、メイが謎の軍事施設から盗んだロック解除装置を、また人間が住む基地的なところへ持ち込み、
その基地的なところにいる人間がアメリカに住んでいる人間との通信をするところで終幕。
結局、人間は退化して野生動物的になっている人たちもいれば、現代の人間のような人たちもたくさんいるっぽい。
ということは、猿が支配する猿の惑星とは言えないんじゃないか?
というオチだったかと思います。
続編をつくれる終わり方ですね。
それにしても映像と音響が素晴らしいですね。ほぼCGかと思いきや、ロケ撮影をしているので、圧巻の自然の映像と
CGの掛け合わせに感動しました。Dolby Atmosで観てよかったです。
というわけで、私の大好きなフレイヤ・アーランがもはや主役級の活躍をしてくれているので、大満足だったのですが、
やはり上映時間の長さはネックでした。それがなければ4点をつけていたと思います。
なんて素晴らしい日だ!
新3部作から7年!猿の惑星待望の新作!
シーザーの死から何世代も経った後の世界!
主人公のノアは、イーグルというチンパンジーの部族でシーザーのことなどは全く知らず、人間は野蛮で盗人なので見かけたら追い払うぐらいの存在で平和に暮らしてた。
そんな中、一人の人間の女の出現で、村はプロキシマスシーザー率いるボノボとゴリラの一族に焼き払われ、父は殺され、部族猿はみんな連れ去られてしまう。
一人残されたノアは、みんなを救いに行く途中、同じくプロキシマスに仲間を殺されたオラウータンのラカそして、言葉を話す人間メイと仲間に。ラカはシーガーの真の信奉者。人間と猿が手を取り合いより良い国を築けると信じている。
しかし、抵抗虚しくラカは死に、メイとノアは捕まってしまう。
連れて行かれた先はプロキシマスシーザーのキングダム。
そしてプロキシマスシーザーは人間の遺物のサイロを開け、知識を得ることに躍起になっていた。
メイはこの知識が猿の手に渉ることを恐れて、プロキシマスシーザーに使える人を殺し、ノアたちを利用してでもその知識を爆破させることを選ぶ。
メイを信じていたノアは、メイが仕掛けた爆弾で防波堤が壊れ、猿たちが海に呑まれるの目の当たりにしシーザーの教えが果たして本当に正しいか疑問になる。
プロキシマスシーザーは倒し、村に帰るが訪ねてきたメイに疑問を投げかける。
地球の全て人間のものなのか?
猿は言葉を話す前に戻れてというのか。
その後、メイは要塞に隠れる人間たちにサイロから取ったものを渡し、人類は再び衛星を使い交信を始めるーーー
ハッピーエンドだけど、今回も猿の惑星は本当に考えさせられた。
人間以外の知的生命体が現れた時、人類は共存なんてできるのか?欲張りな人類は戦争という道しかないのだろうか。
プロキシマスシーザーの人間は信用ならないという言葉が本当に心に残った作品だった。
イケメン猿バトル(T_T)目新しさはあまりなし
前半のモンキーバトルアクションは迫力ありワクワクしましたが、シナリオはどんでん返しや驚きはあまりなく残念。
オランウータンはやっぱり可愛(笑)🦧
今までが結構面白かったので、期待しすぎたかな。
次回が心配
猿の国王が「良い人」に、人間の少女が「悪い奴」に思えてしまう
主人公のチンパンジーとオランウータン、そして人間の少女が出会い、共に旅をする前半は、それぞれのキャラクターのアンサンブルが面白く、それなりに楽しめた。
ただ、猿の「王国」が舞台となる後半になると、色々と違和感を覚えることが多くなり、物語に入り込むのが難しくなる。
まず、本作のヴィランである猿の国王だが、そんなに極悪非道な暴君ではなく、憎むべき敵と感じられないのは気になった。
昔、人間が地球を支配していたことを知る彼が、人間に警戒心を抱くのは当たり前だし、猿の世界を守るために、人間の武器を手に入れようとするのは当然のことなのではないだろうか?ましてや、彼は、私利私欲をむさぼったり、配下の猿たちに理不尽な圧政を敷いている訳でもないし、知性を持つ人間は手厚く遇し、自ら教えを請おうとする向学心すら持ち合わせているのである。
いくら拉致された部族の猿たちを解放したいからといっても、そんな国王に歯向かい、人間に味方する主人公の行動には、今一つ共感することができなかった。
人間の少女にしても、武器庫から通信機のチップを奪取することが目的であるならば、猿の追っ手から逃げ惑うのではなく、始めからおとなしく捕まって、王国に潜入すればよかったのではないかと思ってしまう。
やがて、任務のためとはいえ、仲間である人間を手に掛けた頃から彼女に対する不信感が募りだし、ラストで、彼女が、猿たちを利用しただけのしたたかでずる賢い人間であったことが判明すると、なんとも釈然としない気持ちになってしまった。
知性を持った人間の出現という、本作の一番のサプライズについても、そのような人間が昔からずっと生き延びていたのか、それとも一度失われた知性がまた蘇ったのかがよく分からず、モヤモヤさせられた。
前者だとしたら、猿に対して、とっくの昔に反転攻勢を仕掛けていたはずで、なぜ、何百年もたってから衛星通信を回復させたのかが不明だし、後者だとすると、武器庫の構造や通信装置等に関して高度の知識を有しているのは不自然で、とてもゼロから学び直したとは思えない。
その他にも、武器庫の入口が、海のすぐ近くの、しかも海面よりも低い場所に設置されているのは、どう考えても理屈に合わず、もしかしたら潜水艦でも保管されているのかと思ったが、まさかの戦車が格納されていて驚いてしまった。これでは、クライマックスで水没させるための、ご都合主義の設定と捉えられても仕方がないだろう。
いずれにしても、予想に反して、最後まで、猿と人間との共存への糸口を見い出せなかったのだが、仮に続編に持ち越されるのだとしても、そこのところが本作の一番の違和感であり、物足りなさでもあった。
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