水平線のレビュー・感想・評価
全9件を表示
円井わんは好演だがセリフ噛み気味
ある親族の葬儀後お骨を拾っていると、白くて如何にも無機質的な「ただのカルシウム」に接する事で故人がこの世から去ってしまった事を深く実感した。お骨は、亡き者を偲ぶ手掛かりであると同時に残された者が死を受容する象徴でもあるのだと思った。
死の受容は、当然だがそれがかけがえの無い人であればある程苦しい。生前いかに邪悪であったとしても、その遺族の受容に優先順位をつけていいのか?恐ろしく重い問いかけだろう。
難解
途中から観たこともあり、特に娘役と他の女性との区別がつき難く、理解が難しかった。散骨の実行に反対する理由もよくわからなかったが、死者に原因があるとすれば、散骨業者を責めるのではなく、依頼客に依頼を撤回させるのが筋ではないかと感じた。そういう意味でも、あの記者のやり方には疑問を感じた。あまり説明がなく、観客に考える余地を残した作品だという感じは受けたが、難解で眠気を催すところもある。
正解はない
舞台挨拶があるというのでミーハー気分で鑑賞
散骨業、貧困、震災、風評、田舎での暮らし、家族という様々な背景に
ジャーナリズムによる偏った正義がプラスされストーリーが展開していく
地元で生活している人の生活を外部の人間がとやかく言う権利はない
答えなない難しい話ですね
実物の奈生ちゃんはとてもきれいでした
撮り返してやれば良いのに
震災で行方不明になった妻を持つ福島で散骨業を営む男の話。
亡くなった兄の骨を巻いて欲しいと依頼する男が現れて、散骨を引き受けたものの埋葬許可証を忘れてきたことから遺骨を預かっている最中、ジャーナリストと名乗る男が現れて巻き起こっていくストーリー。
遺族を連れてきて騒ぎ立てるジャーナリストとその動画に踊らされる世間と…被害者を苦しませているのは誰でしょう?マスゴミに食い扶持を与えているのは誰でしょう?騒ぎ立てて風評を作っているのは誰でしょう?
娘がの愚痴も全てブーメランで、ちゃんとわかっていて一緒にいてくれる友人は素晴らしいですね。
ちょっと揺れ動いて流されそうにはなるけれど、とても良い展開の胸クソ作品だった。
娘のその後はもう一声欲しかった。
人それぞれに、想いを馳せる矛先がある
完成披露上映会で鑑賞。
エンドロールが終わった後、思わず、うーんと唸りそうだった。主人公の井口真吾だけでなく、スクリーンに登場した人達それぞれの想わんとすることが判るだけに、何が正しいのか、誰が悪いのか判らなくなってしまった。
結論まで辿り着けないから「水平線」ってタイトルなのかな。
全9件を表示